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富国生:ヘッジ外債積み増し、国債とオープン外債圧縮ー計画(訂正)

訂正済み
  • ヘッジ外債500億円、海外クレジット200億円買い増しへ
  • 国債400億円、オープン外債300億円圧縮

富国生命保険は2019年度の運用計画で、為替リスクをヘッジした形で投資する外国債券の残高を増やす一方、日本国債(JGB)や為替リスクをヘッジしないオープン外債の残高を減らす方針だ。

  小野寺勇介財務企画部長は15日のインタビューで「内外金利差拡大トレンドが転機を迎え、円安圧力は後退し、円高に備える局面になる」と述べた。利回りは高くはないがヘッジコストがほぼかからないユーロ建てを中心としたヘッジ付き外債の残高を500億円、米ドル建てを中心とした海外クレジット資産の残高を200億円積み増し、「JGBを上回る利回りを目指す」という。

  海外の中央銀行がハト派に転じたことを踏まえ、外貨建て資産にかかる為替リスクは引き続き圧縮し、オープン外債の残高は300億円圧縮する。19年に入ってから保有するオープン外債にヘッジを付け為替リスクを圧縮しており、足下のヘッジ比率は7割近い。

  1ドル=80円~90円台時代に購入したオープン外債が1ドル=110円程度で償還を迎えれば、その為替差益が見込め「無理をしなくても一定の収益が稼げる」という。また、為替リスクを取らない国内株式や国内不動産をそれぞれ200億円積み増し、伝統資産の低い利回りを補完する。

  円建て債券では「利回り上昇が想定できないのでJGB投資は抑制気味にならざるを得ない」と、日本国債の残高を400億円圧縮し、クレジット資産の残高を100億円増やす。また、利回り以外に流動性も重視しており、利回りがあっても40年国債などは、「現在のような日銀が席巻する市場で、ある程度大きなロットを振り向けるのは抵抗がある」と述べた。

  小野寺氏は「円金利資産で負債コストが賄える運用環境を待っている」と話す。デュレーション(平均残存年限)を相対的に短くして、償還を迎えたときに円債の利回りが上昇していれば、売らなくても円建て債券が買えるポートフォリオが理にかなっているという。

【2019年度の運用計画一覧】

単位:億円国内債外債ヘッジ外債オープン外債国内株外国株
富国▲300200500▲3002000

【2019年度の金融環境見通し一覧(19年度末の水準)】


国内金利
(%)
米国金利
(%)
日経平均
(円)
ダウ
(ドル)
ドル円
(円)
ユーロ円
(円)
富国▲0.20~0.20
(▲0.0)
2.30~3.00
(2.60)
19000~24000
(23500)
23000~27000
(26000)
100~115
(110)
115~135
(125)
(富国生命の申し出により表中の年度末水準を訂正しました.)
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