コンテンツにスキップする
Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

低ボラティリティーが持続しない2つの理由

  • 流動性の低さと市場の慢心が価格変動増幅させ得る
  • データが弱まっても上向いてもリスク-シーツ氏
Pedestrians are reflected in a window of the Nasdaq MarketSite in the Times Square neighborhood of New York, U.S., on Monday, April 8, 2019. U.S. stocks pared losses as investors awaited signs of progress in the trade war with China ahead of the latest corporate earnings season.
Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

流動性の低さと市場の慢心が組み合わさる現状は、クロスアセットのボラティリティーが歴史的低水準に長くとどまらないことを意味する。モルガン・スタンレーが指摘した。

  「現在のボラティリティー水準が妥当で持続可能であることを否定する要素がまだ2つある」と、クロスアセットストラテジストのアンドルー・シーツ氏が12日のインタビューで語った。「第1は、市場の流動性がまだあまり高くないことだ。第2に、新たな楽観に浸っている市場が事態を論理的な結論に導いたかどうか分からない」という。

  世界の中央銀行のハト派シフトと中国の景気刺激拡大、貿易摩擦緩和の中で、通貨、債券、その他の資産クラスの値動きは小さくなった。シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー指数(VIX)は今年50%余り低下し、米国債のボラティリティー指標であるバンク・オブ・アメリカのMOVE指数は過去最低に戻りつつある。

Volatility is depressed across asset classes

  シーツ氏によれば、過去10年に金融市場の規模は拡大した一方、銀行がリスクを負う能力はそれとは切り離された動きとなり、これが売りを増幅させる可能性がある。米金融当局の据え置きは低ボラティリティーとイコールだと見なして安心し過ぎる市場参加者の存在も問題で、大きな価格変動が近く市場を驚かし得るという。

  「連邦準備制度がハト派の状態でデータが弱まると、ボラティリティーは上昇するだろう」と同氏は予想。一方で、「経済データが上向けば中央銀行は事実上、データ改善を踏まえて引き締めないと言っていることになり、リスクテークがさらに促されるのではないだろうか。これも、ボラティリティーにつながる」と同氏は分析した。

原題:Morgan Stanley Sees Two Big Reasons Low Volatility Won’t Last(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE