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IMF会合が閉幕、世界経済のソフトランディング見込む

  • 世界の政策当局者らは現状への懸念と同時に楽観的見方示す
  • 不確実な景気回復の問題などを当局者らは議論

世界銀行・国際通貨基金(IMF)春季会合が14日、閉幕した。当局者らは世界経済の現状に対して懸念を示す一方で、回復は近いという自信も表明した。

  成長減速が短期で終わる根拠として、各国・地域の中央銀行の引き締め政策からのシフトや中国の直近の刺激策、貿易摩擦の緩和が挙げられたものの、好景気の再来を予想する者はいなかった。

Spring Meetings Of The International Monetary Fund And World Bank

IMF春季会合に集まった財務相・中銀総裁ら(4月13日、ワシントン)

Photographer: Joshua Roberts/Bloomberg

  世界経済の楽観的見通しを受け、株式相場が既に上昇し始める中、会合で当局者らは経済成長が確かなものになりつつあるとの認識を示した。しかしラガルドIMF専務理事は、世界は現在、「難しい局面」にあり、自らを傷つける恐れがあると指摘した。

  世界銀行チーフエコノミスト、ピネロピ・ゴールドバーグ氏はインタビューで、「現在は、非常に高い不確実性が特徴だ」とし、「人々は世界経済に強気になってはいないが、大きな危機にあるとも感じていない」と説明した。

  世界の政策当局者らが議論した問題の1つは不確実な景気回復の問題だった。IMFは9日公表の最新の世界経済見通し(WEO)で、2019年の世界成長見通しを3.3%と、10年前の金融危機以来の低水準に引き下げた。ただ、リセッション(景気後退)入りのリスクは小さいとし、今年後半には成長は上向き、20年には成長率が約3.6%に回復するとした。しかし、3.8%成長だった17年には届かない見通し。

  ムニューシン米財務長官が、米中通商協議は「最終段階に近づいている」と述べると、楽観的な見方が強まった。ハモンド英財務相は12日、政府と野党労働党は数週間以内に欧州連合(EU)からの離脱案で合意し得ると発言した。

  欧州は再び世界経済の懸念材料となりつつあり、ドイツには金融緩和の圧力が加わっている。ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁は13日のワシントンでの記者会見で、ユーロ圏は「目覚ましい回復力」を示していると述べ、域内経済への慎重ながらも楽観的な判断を表わした。

原題:Betting on a Soft Landing: the Takeaways From the IMF Meetings(抜粋)

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