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現代金融理論は万能薬でない、ただデフレ時は有効か-IMF専務理事

国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事は、米国で注目を集めている「現代金融理論(MMT)」の急進的な経済論議について、現時点では世界経済にプラスの部分はほとんどないとしつつも、物価が下落し危機的状況に見舞われた場合には役立つかもしれないと語った。

  ラガルド専務理事は11日、ワシントンで開催のIMF春季会合で、「われわれとしては現代金融理論が実際に万能薬とは考えていない」と指摘。「MMTが持続可能な形でプラスをもたらすような状況にある国が今あるとは思われない」と話した。

IMF World Economic Outlook Press Briefing

ラガルド専務理事

Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

  自国通貨で借金する主権国家の場合、財政赤字は通常考えられているほど危険ではなく、国家破産もないというのがMMTの趣旨だ。

  ラガルド専務理事は「数学モデル化されたのを見ると魅力的で、有効であるように受け止められる」とコメント。「ある国が流動性の罠(わな)に陥ったり、デフレに見舞われたりするなどの状況下では、短期的には効果的かもしれない」との見方を示した。

  ラガルド専務理事はMMTを巡る著名な論客の輪に新たに加わった形だ。IMFのチーフエコノミスト、ギータ・ゴピナート氏は今週、MMTはフリーランチを約束するものだとして批判していた。

原題:Lagarde Says MMT Is No ‘Panacea’ But May Help Fight Deflation(抜粋)

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