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消えた4%利回りーローソン株に失望売り、業界3番手に試練

  • 株価サポート失い、業績改善見えにくく苦戦続くーゴールドマン
  • 24時間営業見直し遅れ、既存店の建て直しが課題ーアイザワ証券

ローソン株は12日、2011年3月15日の大震災直後以来の日中下落率となる15%安の5110円まで一時売られた。今期業績見通しと大幅減配を嫌気した売りが出た。

  同社は11日発表の決算で、2020年2月期の純利益は180億円と前期に比べ30%減ると見込んだ。3期連続の最終減益となる。年間配当予想は150円と前期の255円から大幅に減配。2020年2月期中間配当より配当方針の変更を適用し、年間150円を下限とした上で連結配当性向の目標を50%とした。竹増貞信社長は、同日の決算会見にて減配予想は「当期純利益の減益計画と投資継続のため」と説明した。

7-Eleven Convenience Stores And Other Retail Stores Ahead Of Earnings Announcement

ローソン店舗のロゴ(都内)

Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

  ゴールドマン・サックス証券の河野祥氏らはメモで、配当利回りが株価サポートとなっていたと考えており、減配の発表は株価にネガティブと指摘した。同社の配当政策については255円を維持してきたこと自体が出来すぎともいえ、企業行動としては合理的判断とも分析。業績面ではコンビニ事業の物流システムなどへの投資の遅れや夕夜間強化といった施策も現時点では成果が出ていないことから、苦戦からの脱却は見通し難く改善の兆しは見えにくいとした。

  4%近くあった配当利回りの魅力がなくなった影響は大きい。アイザワ証券投資顧問部の三井郁男ファンドマネジャーも大幅減配で失望売りが出たとみる。ローソンはコンビニを運営する他社に比べ品ぞろえが劣り、24時間営業体制見直しへの対応が遅れており、利益推移は伸び悩みそうだと話す。各種施策の効果が発現するまでは株価の反発は期待できない状況が続くだろうと指摘。コンビニ利用者にとって大手2社に次ぐ3番目の選択肢となっている中で、客足が戻る施策を実施し既存店を立て直すことが課題となると話した。

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