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東芝株が2ヶ月ぶり下落率、LNG事業の売却契約を解除へ

更新日時
  • 中国企業が「多大な不確定性」を理由に契約を解除するとの連絡
  • 約1兆円の損失発生リスク、当初は3月までに売却完了予定だった
Signage for Toshiba Corp. is seen at the company's headquarters in Tokyo, Japan, on Thursday, Nov. 9, 2017. 

Signage for Toshiba Corp. is seen at the company's headquarters in Tokyo, Japan, on Thursday, Nov. 9, 2017. 

Photographer: Akio Kon/Bloomberg
Signage for Toshiba Corp. is seen at the company's headquarters in Tokyo, Japan, on Thursday, Nov. 9, 2017. 
Photographer: Akio Kon/Bloomberg

 東芝株が急落し、2ヶ月ぶりの日中下落率となった。11日夜、中国のENNグループに譲渡する予定だった米国の液化天然ガス(LNG)事業について、同社から株式譲渡契約を解除する意向との連絡を受けたと発表した。

  株価は一時前日比5.4%安の3485円まで下げ、2月12日以来の日中下落率となった。午前終値は同3.5%安の3555円。

Toshiba Corp. CFO Masayoshi Hirata Presents Second-Quarter Earnings Figures

 東芝株は急落し、2ヶ月ぶりの日中下落率を記録

Photographer: Akio Kon/Bloomberg

  発表によると、東芝は10日夜、「多大な不確定性」などを理由に契約を解除するとの連絡を受けた。同事業は最大約1兆円の損失発生リスクを抱え、当初は3月末までに売却を完了し、リスクの切り離しにめどをつける見通しだった。譲渡を前提に約930億円の損失を計上していた2018年度の連結業績予想は、損失額を見直す。

  ENNグループの子会社であるENNエコロジカル・ホールディングスは期限までに対米外国投資委員会(CFIUS)の承認が得られなかったと説明。29日の臨時株主総会で契約を解除する議案を諮る予定だ。

  米原発事業の失敗に伴う巨額損失で上場廃止の危機に立たされ、巨額の損失発生リスクを抱える同事業の売却を模索していた。東芝は2013年、米テキサス州のフリーポートLNG事業のプラントで天然ガスを液化し、年220万トンのLNGを19年から20年間引き取る「液化加工契約」をプラント運営会社との間で締結していた。

  ゴールドマン・サックス証券の松橋郁夫アナリストは12日付のリポートで、ENNとの契約が白紙になった場合、東芝は液化サービスを利用するか否かにかかわらず、年間3億7000万ドルの対価をフリーポートに支払う必要が再び生じると指摘。ウッドマッケンジーのアナリスト、ニコラス・ブラウン氏は電子メールで「 東芝が新たな売却先を見つける時間はほとんど残されていない」と分析した。

(更新前記事は中国企業の社名を訂正済み。第4段落などを追加します.)
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