ソフトバンクGの5000億円社債、利率1.64%に決定-前回1.57%
日向貴彦
更新日時
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国内社債市場の1本当たり発行額では過去最大に
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償還は2025年4月、引き受けは野村や大和など11社

Bloomberg
ソフトバンクグループは12日、5000億円発行する国内社債の利率を1.64%に決めた。関東財務局に提出した発行登録追補書類で明らかになった。
仮条件は年1.3%-1.9%としていた。昨年6月に4100億円を発行した前回の個人向け債(第53回無担保社債)の利率は年1.57%だった。
今回発行する第55回無担保社債は、国内社債市場の1本当たりの発行額としては過去最大となる。償還期限は2025年4月で、申し込み期間は15日から25日。社債の引き受けは野村証券や大和証券など11社が行い、複数の関係者によると、最大の引受額は野村の約1500億円だった。

単発では過去最大の個人向け社債を発行するソフトバンクグループ
Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg
同社債は個人投資家を対象としており、調達資金は既発債の償還資金に充てる。ソフトバンクGは今年度、5月と9月が期限の合計7000億円の社債償還を控える。
昨年12月末時点の純有利子負債は単体で3兆6720億円、連結で11兆8564億円。長期債格付けは、ムーディーズ・インベスターズ・サービスが「Ba1」、S&Pグローバル・レーティングが「BBプラス」とし、いずれも投機的区分となっている。
ソフトバンクGの連結純有利子負債の推移
決算期末 | 純有利子負債 |
2018年12月末 | 11兆8564億円 |
2018年3月末 | 12兆6504億円 |
2017年3月末 | 11兆2076億円 |
2016年3月末 | 9兆2484億円 |
(2段落に前回発行した個人向け債の利率を追記し、再構成します.)
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