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TOPIX小幅続落、英のEU離脱問題の長期化や景気懸念ー金融安い

更新日時
  • 英のEU離脱期限を10月末まで延期、6月に進展状況を見直し
  • 米中は貿易協議の合意条件の執行機関設立で一致、米長期金利は低下

11日の東京株式市場ではTOPIXが小幅続落。世界経済減速への警戒や英国の欧州連合(EU)離脱問題の長期化と米中通商協議の進展期待が混在し、指数は前日終値を挟んでもみ合った。米長期金利の低下で銀行など金融や素材株が安く、食料品や情報・通信など内需株の一角は高い。

  • TOPIXの終値は前日比1.14ポイント(0.1%)安の1606.52ー4日続落
  • 日経平均株価は同23円81銭(0.1%)高の2万1711円38銭ー反発

背景

  しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹運用部長は、「国内で10連休を控えているほか、発表が本格化する企業決算を確認するまでは無理をしない投資家が多く、4月中は様子見ムードが続く」と話した。業績については「米中貿易摩擦が決着しない状況では企業が設備投資に動けず、拡大が見込めない」と言う。

Final Trading Day Of The Year At The Tokyo Stock Exchange

東証内

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

  続落で取引開始後、一進一退の展開となった。野村証券投資情報部の若生寿一エクイティ・マーケット・ストラテジストは、「為替相場が朝方にやや円高に振れていたことが相場の重し。英国のEU離脱は、延期されても合意なき離脱の可能性は残りすぐに安心とはいかない」と話した。一方で、米中貿易協議で「中国が抵抗している執行状況の検証で折り合ったことは、最終合意に向けた前進」と評価していた。

  業種別では銀行や証券といった金融の下げが目立った。内藤証券の田部井美彦投資調査部長は「国際通貨基金(IMF)などが世界経済見通しを下方修正し、景気に対する不安から銀行や素材、外需関連など景気敏感業種が売られやすい」と分析。銀行株はFOMC議事録を受けて「米金利は横ばいか引き下げの方向とみられ、収益の半分近くを海外で稼ぐ大手金融機関の利ざや改善期待が後退する」とみている。

11日は小幅に4日続落
  • 東証1部33業種の下落率上位は銀行、証券・商品先物取引、不動産、鉄鋼、非鉄金属、電機
  • 空運、食料品、陸運、情報・通信は上昇
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