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4月10日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル3日続落、重要イベント通過-資源国通貨に買い

  10日のニューヨーク外国為替市場では、ドル指数が3日連続で低下。米消費者物価指数(CPI)コア指数の伸びが市場予想を下回ったほか、連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、経済が直面する「著しい不確実性」に米金融当局が取り組んでいるとの認識が示された。原油相場の上昇を受けて資源国通貨は買われた。

  • 主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%低下
    • 米国債は上昇。10年債利回りは4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下して2.46%
    • 3月の米CPIコア指数は前月比0.1%上昇、市場予想は0.2%上昇
  • ユーロは対ドルで一時0.3%安。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は記者会見で、ユーロ圏経済が今年さらに減速したと認めた上で、弱さは「年内は続くだろう」と発言。マイナス金利が銀行の収益性を損ない企業や個人への融資を抑制するに至っていないかを判断するため、その副作用について分析するとも述べた
    • コメルツ銀行の為替ストラテジスト、エスター・ライヒェルト氏は「マイナス金利政策の緩和が必要かどうかを分析するという発言について市場は、ECBが正常化に取り組むのではなく、一層の緩和措置を準備していることの示唆と受け止めた」と分析
  • ニューヨーク時間午後4時50分現在、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%低下
  • ドルは円に対しては0.1%安の1ドル=110円98銭
  • ユーロは対ドルで0.1%高の1ユーロ=1.1271ドル。ドルが弱含み、ユーロは下げを戻した
  • ポンドは対ドルで0.3%高の1ポンド=1.3085ドル
    • 欧州連合(EU)首脳会議は英国の離脱条件を協議している
  • 資源国通貨ではノルウェー・クローネが対ドルで0.7%上昇した

欧州時間の取引

  重要イベントを多く控え、トレーダーは総じて様子見姿勢だった。ブルームバーグのドル指数やユーロはほぼ変わらず。

原題:Action-Packed Wednesday Dents USD; Commodity-FX Up: Inside G-10(抜粋)
Euro, Dollar Steady Before ECB Meeting, Fed Minutes: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:株上昇、FOMC議事要旨サプライズなし

  10日の米株式相場は反発。米国債も上昇を維持した。米連邦公開市場委員会(FOMC)会合(3月19-20日分)の議事要旨で、政策に関する同当局のハト派傾斜が確認された。

  • 米国株は反発、FOMCのハト派傾斜を議事要旨で確認
  • 米国債は上昇、10年債利回り2.46%
  • NY原油は反発、米ガソリン在庫が急減
  • NY金は続伸、世界経済の成長懸念で逃避需要

  S&P500種株価指数は持ち直し。前日は9営業日ぶりに下落していた。3月の米消費者物価指数(CPI)は、食品とエネルギーを除くコア指数が市場予想を下回る伸びにとどまり、米金融当局の利上げ様子見姿勢を後押しする可能性がある。FOMC議事要旨では、大半のメンバーが年内を通じた金利据え置きを正当化するリスクが見られるとした。

  アバディーン・スタンダード・インベストメンツのシニアエコノミスト、ジェームズ・マッキャン氏は「これは3月会合の声明から得られたメッセージを確認するものだ」と指摘。「今の米金融当局は当面何もしないことに満足しており、状況の展開を見極める用意がかなり整っている」と述べた。

  テクノロジー株が堅調に推移し、ナスダック指数を押し上げた。一方、ボーイングは737MAX墜落事故を巡る影響で続落。これが重しとなり、ダウ工業株30種平均は伸び悩んだ。

  S&P500種は前日比0.4%高の2888.21。ダウ平均は6.58ドル上げて26157.16ドル。ナスダック総合指数は0.7%上昇。ニューヨーク時間午後4時55分現在、米10年債利回りは4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し2.46%。

  ソシエテ・ジェネラルの米金利戦略責任者スバドラ・ラジャッパ氏はFOMC議事要旨について、政策当局者が成長見通しに関して、経済予測で示唆されたほど悲観的でないことを示していると指摘。FOMCが主要リスクとして世界の成長に注目しているというのは、米国債が海外の経済指標の改善に引き続き影響されやすいことを意味すると述べた。

  米CPIデータが予想を下回ったことで、米金融政策への注目が高まった。米金融当局に現行維持のアプローチを変えさせるには何が必要か、投資家は見極めようとしている。FOMC議事要旨では手掛かりがほとんど得られなかった。欧州中央銀行(ECB)の会合、および前日公表された国際通貨基金(IMF)の世界経済見通し(WEO)を受けて、センチメントは脆弱(ぜいじゃく)な状況が続いている。米欧の貿易摩擦は悪化しつつあるほか、対中交渉もまだ決着していない。

  ニューヨーク原油先物相場は反発。終値で5カ月ぶりの高値となった。米エネルギー情報局(EIA)の週間統計によれば、原油在庫は増加したものの、ガソリン在庫が2017年以来の大幅減少となった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物5月限は63セント(1%)高の1バレル=64.61ドルで終了。ロンドンICEのブレント先物6月限は1.12ドル上げて71.73ドルで終えた。

  ニューヨーク金先物相場は4営業日続伸。ほぼ2週間ぶりの高値を付けた。ドルの伸び悩みが背景。世界的な経済成長を巡る懸念が高まったことも、逃避先資産としての金の買いにつながった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は0.4%高の1オンス=1313.90ドルで終了。一時は1314.70ドルと、中心限月としては3月28日以来の高値となった。

原題:U.S. Stocks, Bonds Advance After No Fed Surprises: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Edge Lower on Balanced FOMC Views: SocGen’s Rajappa
Crude at Five-Month High as U.S. Gasoline Stockpiles Tumble(抜粋)
PRECIOUS: Gold Futures Climb as Global Growth Woes Boost Demand(抜粋)

◎欧州債:ドイツ債上昇、ドラギECB総裁が下振れリスクを警戒

  10日の欧州債市場ではドイツ債が上昇したものの、他のユーロ圏国債のパフォーマンスを下回った。ECBのドラギ総裁はユーロ圏見通しに対するリスクは依然下振れ方向に傾いていると述べたほか、マイナス金利の副作用緩和の必要性を検討すると表明した。

  • ドイツ債利回りは約1週間ぶりの低水準に下げた
  • イタリア債は小幅高。この日の株価指標FTSE・MIB指数は銀行株を中心に下落
    • 10年債利回りのドイツ債とのスプレッドは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)拡大して244bp
  • 英国債は上昇。EUは10日の首脳会合で英国の離脱期限について協議している
  • ドイツ10年債利回りは2bp下げてマイナス0.03%、フランス10年債利回りは3bp下げて0.32%、イタリア10年債利回りは2bp低下の2.40%
  • ユーロ参加国の国債利回りとスプレッドの一覧はこちらをクリックしてください

原題:Bunds Rise as Draghi Warns of Downside Risks: End-of-Day Curves(抜粋)

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