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「弱肉強食」の世界に、トランプ氏のWTO不要論をEUは警戒

トランプ米大統領が世界貿易機関(WTO)を解体に追い込めば、世界は大混乱に陥るだろうと、欧州連合(EU)は警戒している。

  EUの行政執行機関である欧州委員会のマルムストローム委員(通商担当)は10日、訪問先の東京で、WTO解体となれば「弱肉強食の世界となり、最も強い国だけが生き残ることになる」と述べ、「米国でさえ生き残れない可能性もある」と警告した。

  トランプ大統領はこれまで、「過去最悪の通商協定」とWTOを批判し、脱退も辞さない姿勢を見せてきた。実際に脱退するには米議会の承認が必要となるが、トランプ氏はすでにWTOの紛争仲裁機能をまひさせかねない措置を準備している。

  EUは米国の不満を静めようとWTO改革を目指した協議を開始したが、まだ成果は出ていない。

  マルムストローム氏は日本国際問題研究所で開かれたセミナーで、「誇張ではなく、これは今の通商政策において最重要事項だと言えよう」と発言。「WTOなき世界で起こるであろう大混乱は、企業に具体的なコストと重荷を背負わせる」と述べた。 

原題:EU Says Prepare for ‘Rule of the Jungle’ If Trump Dismantles WTO(抜粋)

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