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FOMC議事要旨の注目点:米金融当局、利下げ催促にも動じずか

  • FRBウオッチャーは当局の辛抱強さの限界巡りヒント探る
  • 「利下げのためのハードルは極めて高い」-ロベルト・ペルリ氏

米景気減速を目にして金融市場やトランプ政権が利下げを催促する中でも、米金融当局は早急な行動の必要性を一切感じていないようだ。

  10日には3月19、20両日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が公表され、当局のこうした辛抱強さの限界について、アナリストは手掛かりを探ることになりそうだ。FOMC参加者は3月の会合で政策金利を据え置くとともに、今年の利上げ回数を中央値でゼロとする見通しを示した。さらに、連邦準備制度の債券ポートフォリオを縮小する量的引き締めのプロセスを9月に終了する方針を打ち出した。

Fed Chairman Jerome Powell Holds News Conference Following FOMC Rate Decision

記者会見に臨んだパウエルFRB議長(3月20日)

Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

  市場は来年1月までに利下げが行われる公算が大きいとの結論を導き出し、トランプ大統領とその側近もこうしたアイデアにすぐに飛び付いた。しかし、FOMC参加者のうち、年内の利上げ回数をゼロと予想したのが11人だったのに対し、6人は利上げを見込んでおり、引き続き利上げバイアスが示された。これに加え、セントルイス連銀のブラード総裁とミネアポリス連銀のカシュカリ総裁という、ハト派で知られる2人も3月の会合後、いずれも利下げについての議論は時期尚早と論じている。

The Fed's March Dot Plot

  アマースト・ピアポント・セキュリティーズのチーフエコノミスト、スティーブン・スタンリー氏は「米金融当局は過去1、2週間にわたり、利下げには程遠いとの認識を強調してきている」と指摘。「議事要旨ではこの点に関して何か有意義なヒントがあるかもしれない」と語った。

  連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、堅調な経済成長と低インフレが見込まれる中で、金融当局として早急に動くことはないとしている。また、他のFOMC参加者の大半と同様、現在の静観姿勢から転じるのに何が必要となるかについては曖昧なままだ。

  FRBのエコノミストを務めた経歴を持ち、現在はコーナーストーン・マクロのパートナー、ロベルト・ペルリ氏は「私の感触では、利下げのためのハードルは極めて高く、単なるインフレ目標の未達だけでなく、リセッション(景気後退)のリスクなど、何か深刻な見通し悪化などが条件となりそうだ」とコメント。「私見では、今回の議事要旨でそこが最重要の側面だ」と話した。

U.S. money markets see lower rates in the year ahead


Powell says wage inflation isn't price inflation


FOMC might discuss additional plans for balance sheet normalization

原題:Fed Is Likely Unswayed by Clamor for Rate Cuts: Minutes Preview(抜粋)

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