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野村HDの構造改革は「評価」も株価さえずー市場の不透明感反映

更新日時
  • 証券ビジネスは市場への依存度が高いーいちよしアセットの秋野氏
  • 成長戦略があまり明確でなかったことが株価の重しにーJCR阪口氏
Societe Generale, Nomura Job Cuts Add to Wave of Finance Firings

Photographer: Simon Dawson / Bloomberg

Societe Generale, Nomura Job Cuts Add to Wave of Finance Firings

Photographer: Simon Dawson / Bloomberg

4日に構造改革案を発表した野村ホールディングスの株価がさえない。10日終値は4日終値比8.1円(1.9%)安の411.3円となっている。専門家は構造改革案は評価しているものの、日本株相場の先行きが不透明なうちは野村HD株の本格的な上昇はないとみている。

改革案はカンフル剤にならず

  野村HDは4日、海外トレーディング部門など低成長・低収益ビジネスの縮小などで中期的にホールセール部門のコストを2018年3月期比で10億ドル(約1110億円)削減することを柱とする構造改革案を発表した。永井浩二最高経営責任者(CEO)は投資家向け説明会で「新生野村として再始動するためにも、新たな時代に対応できる筋肉質な基盤づくりを早急に進めていかないといけない」と強調した。

  いちよしアセットマネジメントの秋野充成執行役員は構造改革案について「当然のこととして評価できる」と述べる一方、株価に関しては、証券ビジネスは市場への依存度が高いため「景気先行指数の悪化などによる投資センチメントの停滞が主な原因」となり低迷が続いていると指摘。投資環境、経済環境が上向かない限り、株価の反転はあまり期待できないとみている。

  構造改革案について、日本格付研究所(JCR)の阪口健吾アナリストは「一定の成果が期待はされる」と評価。コスト削減の道筋が見えたことが「多少の安心材料になる」としつつも、市場の先行き不透明感に加え、改革案の成長戦略があまり明確でなかったことが株価の重しになっている面もあると「個人的には思う」と分析している。

  11日午前の野村HD株は一時前日終値比4.8円(1.17%)安の406.5円まで下落。9時51分現在、同2.7円(0.66%)安の408.6円で取引されている。

(チャートを更新し、第5段落に株価を追加します.)
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