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4月9日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:円の上昇目立つ-ビッグウェンズデー前に全般小動き

  9日のニューヨーク外国為替市場では、薄商いの中でドルはほぼ変わらず、円は上昇した。翌日に重要イベントが数多く控えることから、トレーダーがそれに備える動きを取った。10日には米消費者物価指数(CPI)や米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が公表されるほか、欧州中央銀行(ECB)の政策決定、英離脱問題を話し合う欧州連合(EU)首脳会議が開かれる。

  • 主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は、一時0.2%下げていた
    • これら10通貨の大半のペアは0.1%以内の狭い範囲の取引だった
    • 米国債は広範に上昇。10年債利回りは低下し、一時2.49%を割り込んだ
    • 米国の2月の求人件数は708万7000件(市場予想755万件)。前月比で53万8000件減と、過去3年余りで最大の減少
  • 円の上昇が主要10通貨の中で目立った
    • 国際通貨基金(IMF)が最新の世界経済見通し(WEO)で、2019年の世界成長率見通しを3.3%と、金融危機以降の最低水準に下方修正した。1月時点の予測は3.5%
  • ニューヨーク時間午後4時57分現在、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%低下
  • ドルは円に対して0.3%安の1ドル=111円15銭。一時は110円台まで下げた
  • ユーロは対ドルで変わらずの1ユーロ=1.1263ドル
    • イタリアは経済成長見通しを引き下げるとともに、財政赤字予想を引き上げた。同国のポピュリスト政権と欧州委員会との間で新たな対立が起こる可能性がある
  • ポンドは対ドルで0.1%安の1ポンド=1.3052ドル

欧州時間の取引

  ユーロが上昇。ECBの金融政策会合を翌日に控え、ショートポジションの巻き戻しが勢いを。トランプ米政権はEUの航空機補助金により米国が打撃を被っているとして、EUの一部製品への追加関税賦課を検討する方針を示した。
原題:Trading Ranges Tighten Before Risk-Heavy Wednesday: Inside G-10(抜粋)
Euro Edges Up Even as Short-Squeeze Loses Traction: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:S&P500種が9日ぶり下落、成長懸念で

  9日の米株式相場は下落。S&P500種株価指数は過去18カ月で最長の連続高がストップした。世界経済の成長減速や貿易摩擦悪化への懸念が再燃した。米国債は上昇。

  • 米国株は下落、成長減速や貿易摩擦の懸念再燃
  • 米国債は上昇、10年債利回り2.50%
  • NY原油は反落、プーチン氏発言受け減産見通し曇る
  • NY金は続伸、欧米の関税警告合戦で緊張激化の見方

  S&P500種は9営業日ぶりに下落。トランプ政権が欧州連合(EU)に対する報復関税を警告したことや、国際通貨基金(IMF)が2019年の世界成長率見通しを金融危機以降で最低の水準に下方修正したことが響いた。多国籍企業が売りを浴び、キャタピラーやボーイングがダウ工業株30種平均を押し下げた。航空株のほか、素材やエネルギー銘柄も安い。

  S&P500種は前日比0.6%安の2878.20。ダウ平均は190.44ドル(0.7%)下げて26150.58ドル。ナスダック総合指数は0.6%下落。ニューヨーク時間午後4時38分現在、米10年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し2.50%。米国債はリスク回避の動きなどに支えられ上昇。

  コロンビア・スレッドニードル・インベストメンツで北米の資産配分責任者を務めるジョシュ・クティン氏はブルームバーグとのインタビューで、「株式相場はかなり長い間にわたって上昇してきた」と指摘。「リセッション(景気後退)ではないが、景気が減速しつつあることを示唆するデータがさらに増えているようだ」とし、IMFの見通し引き下げは「現状に即していると言えるだろう」と述べた。

  世界の経済成長に関するIMFの最新の見通しを受けて、世界経済が減速しつつあるとの新たな不安が台頭した。対中通商交渉がまだ決着しない中、米国とEUの貿易戦争も新たに始まりそうだ。今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨や米インフレ指標、欧州中央銀行(ECB)の政策決定は不安を増幅させるかもしれないが、落ち着きをもたらす可能性もある。

  ニューヨーク原油先物相場は反落し、過去2週間余りで最大の下げ。ロシアのプーチン大統領が現行の価格に満足しているとし、減産措置を延長する意向があるかどうか明言できないと述べたことが材料。IMFの世界成長見通し引き下げも原油需要に関する懸念につながった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物5月限は42セント(0.7%)安の1バレル=63.98ドルで終了。ロンドンICEの6月限は49セント下げて70.61ドルで終えた。

  ニューヨーク金先物相場は3営業日続伸。米政府のボーイングへの補助金に対し、欧州連合(EU)が報復関税を準備していると表明したことが背景。米欧の貿易摩擦が激化するとの見方が強まり、リスクテーク意欲が減退した。トランプ大統領の利下げ要求を受け、10日公表のFOMC議事要旨で金融当局がハト派に一段と傾斜したか否かにも注目が集まっている。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は0.5%高の1オンス=1308.30ドルで終了した。ニューヨーク時間午後2時28分現在、金スポット相場は0.5%上げて1304.49ドル。
原題:Stocks End Eight-Day Rally as Growth Woes Persist: Markets Wrap
Treasuries Hold Early Risk-Off Gains Ahead of Saudi Aramco Deal
Oil Stumbles as Putin Clouds Outlook for More Production Curbs
PRECIOUS: Gold Gains as Europe-U.S. Tariff Threats Fuel Tension

◎欧州債:イタリア債上昇、利回り2.42%付近に-ドイツ債小幅高

  9日の欧州債市場でイタリア債が上昇。10年債利回りは3月に記録した2.42%付近まで下げた。ドイツ債は小幅高。IMFの世界経済見通し引き下げを嫌気して株価は下落した。

  • イタリア債イールドカーブはブルフラット化。ブルームバーグ・ニュースが入手した新たな経済・財政見通しに関する草稿文書によると、イタリアは2019年の財政赤字予想を2.4%と、従来の2%から修正した。イタリア債はこれを受けて、一時上げ幅を縮小した場面もあった
    • 10年債利回りのドイツ債とのスプレッドは5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)縮小して243bp
  • ドイツ債は上昇も、米国債および中核・準中核国債の大半を下回るパフォーマンスだった
    • IMFは最新の世界経済見通しで、今年の世界経済成長率を3.3%とし、1月に予測した3.5%から引き下げた
  • ドイツ10年債利回りは1bp下げてマイナス0.01%、フランス10年債利回りは2bp下げて0.35%、イタリア10年債利回りは5bp低下の2.44%
  • ユーロ参加国の国債利回りとスプレッドの一覧はこちらをクリックしてください

原題:Italian Bonds Rise, Bunds Edge Higher: End-of-Day Curves, Spread(抜粋)

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