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Photographer: Tomohiro Ohsumi

ドル・円は小幅安、株価不安定で111円前半-英EU離脱巡る動向警戒

更新日時
Japanese 10,000 yen, left, and U.S. 100 dollar banknotes are arranged for a photograph in Tokyo, Japan, on Monday, June 20, 2016.
Photographer: Tomohiro Ohsumi

東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=111円台前半へ小幅下落。10日に欧州連合(EU)の臨時首脳会議を控えて英国のEU離脱への警戒感がくすぶる中、不安定な株価を背景に円買い圧力がかかった。

  • ドル・円は午後3時22分現在、前日比0.1%安の111円35銭
    • 日経平均株価がプラスに転じる場面で111円58銭まで円安に振れた後、一時111円28銭まで軟化
  • ポンド・ドルは0.1%高の1ポンド=1.3079ドル。合意なき離脱阻止に向けた法案成立を受け、買い戻し
  • ユーロ・ドルは横ばいの1ユーロ=1.1262ドル。朝方に米政府によるEUのエアバス補助金を巡る関税検討を受けて小緩むも、前日の高値付近でもみ合う
  • オーストラリア・ドルは対ドルで0.1%高の1豪ドル=0.7136ドル。原油高や全般的なドル安を背景に一時0.7139ドルと3月27日以来の高値


海外イベントを前に弱含み

市場関係者の見方

ドイツ証券外国為替営業部の小川和宏ディレクター

  • 目先はブレグジットに対する警戒もあり、ポジションを軽くしておこうという動きが、足元のドル・円の下落につながっていると思う
  • ただ、きょうあすは方向感そのものは出づらく、111円割れや112円超えがあっても限定的な動きとなりそう

バークレイズ証券の門田真一郎シニア為替・債券ストラテジスト

  • 株などに振られて多少は上下するが、あまり大きな方向感が出ているわけではない。ドル・円が下がったところは日本の投資家の買いなどにしっかり支えられるし、だからといって米金利が低水準にとどまる中で、112円を超えていくような相場環境でもない
  • ブレグジットや米中通商問題などまだ不確実な要因もあり、ドル・円は111円半ばの200日線前後で方向感ない動きが続きやすい

背景

  • 英離脱問題や米中通商協議への警戒から様子見ムードが強まりTOPIXはほぼ横ばい。一方、日経平均は一時63円安まで下落も40円高で終了。中国株や米株価指数先物は下落
  • EU臨時首脳会議を10日に控えて、英国に認める離脱延期の長さが焦点
    • メイ英首相は9日にベルリンでメルケル独首相、パリでマクロン仏大統領と相次いで会談する予定
    • 英最大野党・労働党のコービン党首は8日夜、首相が「レッドライン(譲れない一線)からまだ動いていない」と語った
    • 英上下両院は8日遅く「合意なき離脱」に政府が動くことを阻止する法案を賛成多数で可決・成立
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