コンテンツにスキップする

難民申請者のメキシコ待機措置に米連邦地裁が差し止め命令

  • 移民抑制目指すトランプ大統領に新たな打撃
  • 判事はメキシコに移送される移民への十分な保護が欠如と指摘

米連邦地裁判事は8日、トランプ政権に対し、メキシコから不法入国して難民申請を行った中米出身者を審査する間、メキシコに移送して数カ月ないし数年待機させる措置の一時差し止めを命じた。

  カリフォルニア州サンフランシスコの連邦地裁のリチャード・シーボーグ判事の差し止め命令は、移民の抑制を目指すトランプ大統領にとって新たな打撃となった。トランプ氏の移民政策は2017年1月の就任以来、判事によって幾度も阻止されてきた。

  米国土安全保障省は今月1日、国境警備隊が不法入国の急増に直面しているとして、不法移民のメキシコ送還の取り組みを強化すると表明。大統領は先週初めにメキシコ国境封鎖を示唆し、5日にはメキシコ国境を訪れて、米国は「満員」であり、中南米からこれ以上移民を受け入れられないと発言した。

  待機措置の一時差し止めの申し立てを主導したのは米自由人権協会(ACLU)だった。ACLUはメキシコで長く待機させれば移民を誘拐や性的暴行、殺害のリスクにさらしかねないと訴えた。

  一方、政府はこの政策は連邦移民法に基づいており、裁判所が異議を唱えることはできないと主張。司法省は、大統領には議会から移民制限の幅広い権限が与えられているとした。

  これに対しシーボーグ判事は、国土安保省の政策は「生命や自由への不当なリスクに直面する場所に戻される外国人に対する十分な保護が欠けている」との判断を示した。

  司法省はコメントを控えた。政府はこれまでのケースと同様に恐らく控訴するとみられている。

原題:Trump Barred From Forcing Asylum Seekers to Wait in Mexico (1)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE