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新紙幣の発表に市場が反応、日金銭などに買い

更新日時
  • 政府は1万円などの紙幣を刷新、2024年度上期をめど
  • ATMや貨幣識別機などは対応を迫られるとあかつき証の藤井氏

紙幣のデザインが一新されれば実際に関連銘柄の収益面に影響する--。新元号公表に続く注目イベントの一つとして、9日の株式市場は新紙幣発行の情報に素直に反応した。

New Japanese Bill Designs

新しい紙幣のデザイン

Photographer: Emi Urabe/Bloomberg

  麻生太郎財務相は9日の閣議後の会見で紙幣刷新を正式に発表、新1万円札などの新しいデザインを公表した。紙幣刷新は2024年度上期をめどとする。この日は日本金銭機械やグローリー、オーイズミ、東芝テックなど紙幣関連株が軒並み急伸した。

  あかつき証券の藤井知明投資調査部長は「現金自動出入機(ATM)や貨幣識別機、自動販売機、券売機などは新紙幣への対応を迫られる」とした上で、「単純にプログラム変更や一部交換で対応できるものもあるだろうが、紙幣の偽造技術が高まっていることからこの機会に古い機械が新しいものに置き換えられる可能性がある」と語る。

  改元に伴うイベントでは「令和」公表に伴って関連株がにぎわった経緯を挙げ、「一過性で終わった新元号関連とは違い、今回は話題性だけでなく実際の業績に寄与することから人気を集めている」と藤井氏は指摘した。新元号関連では、元号に社名が近いとされた映像企画制作会社のレイが買われる場面などがあった。

  もっとも、値幅制限いっぱいのストップ高で始まったグローリーや日金銭はその後に急速に上げ幅を縮小させるなど、上値では伸び悩み場面も出ている。「24年の導入では実際の業績となって出てくるのはだいぶ時間があるほか、キャッシュレス化時代に逆行する面もある」とも藤井氏は述べ、あまり上昇が行き過ぎるのとその後の反動も出やすくなるとみていた。

(4段落に令和関連の動向を追記、重複箇所を削除します.)
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