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EU、米のボーイング補助金への報復関税を準備-貿易摩擦激化

更新日時
  • EUのエアバス補助金に対抗して関税賦課する米国の方針に反発
  • 米との工業製品の関税撤廃交渉にも影響する可能性
トランプ大統領

トランプ大統領

Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg
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Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

欧州連合(EU)は、トランプ米政権がEUのエアバスへの補助金に対抗して関税を賦課する方針を示したことを受け、米国のボーイングへの補助金への報復関税を準備している。米国とEUの貿易摩擦は激化の様相だ。

  米国とEUは14年前から世界貿易機関(WTO)の場で、互いに相手の航空機メーカーへの補助金はルール違反だとして非難合戦を繰り広げてきた。トランプ政権は8日、EUのエアバス補助金への対抗措置として、EUからの輸入品110億ドル(約1兆2200億円)相当に関税を課す方針を示した。

Europe Reaction Following U.K. Landslide Brexit Vote Defeat

ブリュッセルのEU本部

Photographer: Yuriko Nakao/Bloomberg

  米通商代表部(USTR)は8日、新たな関税賦課計画を公表するとともに、EUのエアバスへの補助金が米国に「悪影響」をもたらしてきたと指摘した。これに対し、EUはUSTRが引用した数字は「非常に誇張されて」おり、報復する準備を進めていると表明。EUは対象とする米産品の額は示していないものの、エアバスはEUが「はるかに大規模な米国への対抗措置」を推し進めるだろうとしている。

  EUは現在、行政執行機関である欧州委員会に対し、米との工業製品の関税撤廃交渉着手を認めようと取り組んでおり、米国とEUの貿易摩擦激化はこの取り組みを複雑にしそうだ。

  EU当局者らは、米国との交渉によって補助金問題を解決する選択肢を強調した。ドイツ経済省の報道官は電子メールで送付した発表資料で、「関税が実施されるかどうかは、EUと米国が航空産業への補助金の取り扱いについて合意するかどうかで決まるだろう」とし、「米国が公平な解決策に向け対話を申し出ることをEUは受け入れる」と述べた。

  米政府によると、USTRが発表した新たな関税賦課計画はWTOが今夏に最終的なゴーサインを出した場合に限り実施される。

原題:EU-U.S. Trade War Escalates Over Disputed Aviation Subsidies (1)(抜粋)

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