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4月8日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:資源国通貨が上昇、原油高で-ドルは広範に下落

  8日のニューヨーク外国為替市場では、資源国通貨の上昇が目立った。原油相場が5カ月ぶりの高値を付けたことが手掛かり。これを受けて、ドルは広範囲に売られた。  

  • 主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は低下。投機的な投資家がロングポジションを縮小した。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物5月限は、イランやリビアの情勢などを背景に2%余り上昇した
    • 米国債は幅広い年限で下落。9日からの入札に備える動き。サウジアラムコが6つのトランシュに分けて発行した債券に600億ドル相当の注文が集まったとの報道も材料
  • 2月の米製造業受注は前月比0.5%減で、市場予想通りだった
  • ニューヨーク時間午後4時56分現在、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.3%低下
  • ドルは円に対して0.2%安の1ドル=111円50銭
    • 円はユーロと資源国通貨に対しては下落。ユーロ・円は一時、2週間ぶり高値の1ユーロ=125円62銭を付けた
  • ユーロは対ドルで0.4%高の1ユーロ=1.1259ドル。欧州中央銀行(ECB)の政策委員会会合や、英国の欧州連合(EU)離脱問題での重要イベントを週内に控え、ショートカバーが入った
  • ポンドは対ドルで0.2%高の1ポンド=1.3062ドル
  • 資源国通貨ではカナダ・ドルが対米ドルで0.5%高、ノルウェー・クローネは同0.7%上昇

欧州時間の取引

  比較的タイトなレンジの中、ドルが主要通貨の大半に対して堅調な動きを示した。円は対ドルで4営業日ぶりに反発。投資家は米中通商協議について、より明確な見通しを求めている。
原題:Commodity-FX Rally Sinks Dollar as Oil Prices Climb: Inside G-10(抜粋)Dollar Steadies, Yen Gains as Risk Sentiment Sours: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:S&P500が小幅高、原油5カ月ぶり高値

  8日の米株式市場では、S&P500種株価指数が小幅高。2017年以降で最長の8営業日続伸となった。決算発表シーズンを控え、対中貿易戦争での進展の兆しを待つ姿勢が広がった。米国債は下落。一方、ニューヨーク原油先物は5カ月ぶりの高値を付けた。

  • 米国株はS&P500種が小幅高、米中協議の進展待ち
  • 米国債は下落、10年債利回り2.52%
  • NY原油は大幅上昇、ドル安やリビア危機で
  • NY金は上昇、中国の購入やドル安が支え

  S&P500種は薄商いの中を辛うじて上昇して引けた。最高値まであと約1.3%に迫った。ワシントンで先週開かれた米中通商協議が合意への工程表を示さず終了した後、この日は材料不足の状況が続いた。アップルがナスダック100指数を押し上げたほか、原油価格の上昇に伴いエネルギー株も値上がり。一方、ゼネラル・エレクトリック(GE)は急落。JPモルガンが投資判断を引き下げた。ボーイングも安い。737MAX墜落事故を巡る影響が続いた。

  S&P500種は前週末比0.1%高の2895.77。ダウ工業株30種平均は83.97ドル(0.3%)下げて26341.02ドル。ナスダック総合指数は0.2%上昇。ニューヨーク時間午後4時54分現在、米10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し2.52%。米国債はじり安。今週は9日から入札が実施される。

  UBSアセット・マネジメントのマクロ資産配分戦略責任者、エバン・ブラウン氏は電話インタビューで、「きょうは少し一息入れているだけだ」と指摘。「株式相場はこれまで順調に上昇してきた。複数のイベントを控え、若干の利益確定の動きが出ても驚きではない。決算発表に加え、今週は欧州中央銀行(ECB)会合や、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の公表がある。今は材料消化の局面だ」と述べた。

  多くの資産クラスが1-3月(第1四半期)に好調となった後、投資家は一段高の可能性を見極めたい姿勢だ。米中は最終合意に至ることができないようであり、決算シーズンも始まる。先週の米中通商協議に関する詳細は明らかになっていないものの、クドロー国家経済会議(NEC)委員長は双方が合意に近づいているとし、今週も協議が続けられると述べた。5日発表された米雇用統計が良好だったにもかかわらず、米金融当局に利下げを要求するトランプ大統領の姿勢に変わりはない。

  ニューヨーク原油先物相場は大幅上昇し、5カ月ぶりの高値となった。ドル安のほか、リビア情勢の悪化や、トランプ政権がイランのイスラム革命防衛隊を「外国テロ組織」に指定したことが買い材料。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物5月限は1.32ドル(2.1%)高の1バレル=64.40ドルで終了。ロンドンICEの6月限は76セント高の71.10ドルで終えた。

  ニューヨーク金先物相場は上昇。2週間ぶりの大幅高となった。中国が安定したペースで金を購入していることに加え、ドル安も追い風になった。トランプ大統領が米金融当局に利下げを要求したことも、利回りを生まない金の投資妙味を高めた。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は0.5%高の1オンス=1301.90ドルで終了した。ニューヨーク時間午後2時9分現在、金スポット相場は0.5%上げて1298.01ドル。
原題:Stocks Edge Higher; Oil Rises to Five-Month High: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Grind Lower, Curve Steepens Ahead of Duration Events
Oil Climbs as Weak Dollar, Libya Crisis Draw Investors to Rally
PRECIOUS: Gold Rallies as China Buying Boosts Outlook for Demand

◎欧州債:イタリア債は軟調、利回り一時2.5%超-ドイツ債変わらず

  8日の欧州債市場でイタリア債が軟調。ドイツ債は薄商いの中、ほぼ変わらずだった。事情に詳しい複数の関係者によると、ECBのマイナス金利政策について、ドラギ総裁が見直しを検討すると示唆しているにもかかわらず、政策当局者らは動く気配がない。

  • イタリア10年債利回りは一時2.5%を上回った。ドイツ債との利回り差は2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)拡大して248bp
  • ドイツ債は変わらず。先物取引の出来高は10日間平均を40%程度下回った
  • 英国債はドイツ債を上回るパフォーマンスだった。野党・労働党はEU離脱を巡って政府側との妥協を探る上で依然かなりの隔たりがあるとみていると、事情に詳しい関係者が発言
  • ドイツ10年債利回りは0.00%で変わらず、フランス10年債利回りは変わらずで0.36%、イタリア10年債利回りは1bp上昇の2.49%
  • ユーロ参加国の国債利回りとスプレッドの一覧はこちらをクリックしてください

原題:Bunds Steady, Italian Bonds Underperform: End-of-Day Curves(抜粋)

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