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アラムコ債に旺盛な需要-記者殺害後のサウジ敬遠ムードに転換点

An employee uses binoculars to look out towards the Arabian Sea in the Port Control Center at Saudi Aramco's Ras Tanura oil refinery and terminal in Ras Tanura, Saudi Arabia.

石油生産で世界最大手のサウジアラムコが初めて国際市場で発行する債券に、600億ドル(約6兆6900億円)規模の注文が出された。プライシングで利回りは、サウジのソブリン債と同等かそれを下回る可能性がある。

  国有企業の社債利回りが、その国のソブリン債利回りを下回るのはまれだ。旺盛な需要は、質の高い債券に投資する意欲を映している。サウジアラビアとアラムコにとって、今回の起債の成功は極めて大きな転換点となる。サウジ出身のジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏が殺害されて以降、投資家やウォール街のバンカー、有力企業の関係者らは昨年、サウジを敬遠した時期があった。

  こうした危機に原油安が重なり、サウジは昨年後半から今年初めにかけて苦しい状況に陥った。景気は減速し、投資家は同国株式市場から資金を引き揚げた。しかし昨年12月に1バレル=50ドル近辺だった原油相場が70ドル台に回復したことも寄与し、状況は好転しているようだ。

  事情に詳しい複数の関係者によれば、サウジアラムコは年限3年から30年までの6つのトランシュに分けて起債した。関係者は情報が非公開であることを理由に匿名を条件に語った。

  このうち10年物の利回りについて、同社は米10年債利回りに約1.25ポイント上乗せした水準になるとみている。今回の起債に携わる銀行が投資家に伝えた。サウジ国債利回りは米国債利回りを1.27ポイント程度上回るレベルで取引されている。一般的に債券に対する需要が強いと、こうしたリスクプレミアムは低くなる傾向にあり、これはアラムコの負担が減少する可能性を示唆する。

  アラムコは100億-150億ドルを調達する公算が大きい。最終的なプライシングと発行額は、ロンドン時間9日午後に明らかになる見通し。

原題:Saudis Reemerge From Khashoggi Crisis With Aramco Bond Sale (2)(抜粋)

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