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Photographer: Akio Kon/Bloomberg

2月経常収支は8カ月ぶり黒字幅拡大、貿易黒字が寄与 (1) (訂正)

訂正済み
  • 経常収支は前年同月比25.3%増、貿易収支は4892億円の黒字
  • 第1次所得収支で経常収支稼ぐ、M&A続く-みずほ総研・坂本氏
Pedestrians cross a road in Tokyo, Japan.
Photographer: Akio Kon/Bloomberg

2月のモノやサービスを含む海外との総合的な取引を示す経常収支は、貿易収支が改善したほか、昨年相次いだ自然災害に対する再保険金の受け取りが増え、黒字幅が前年比で8カ月ぶりに拡大し、市場予想を上回った。財務省が4月8日発表した。

キーポイント

  • 経常収支は前年同月比25.3%増の2兆6768億円の黒字(ブルームバーグ調査の予想中央値は2兆6335億円の黒字)
  • 輸出から輸入を差し引いた貿易収支は144.8%増の4892億円の黒字(予想は5913億円の黒字)-2カ月ぶりの黒字
  • 海外配当金や債券利子などの第1次所得収支は3.2%増の2兆145億円の黒字

経常収支の推移
詳細(財務省の説明)


  • 経常収支の黒字幅拡大は、貿易収支の黒字幅拡大と、第2次所得収支の赤字幅縮小が要因
  • 貿易収支の黒字幅拡大は、原油価格下落による輸入減少と春節後の収支改善
    • 春節前は輸出抑制、前倒し出荷による輸入増加となる一方、春節後は輸出の反動増と輸入の反動減
  • 第2次所得収支の赤字幅縮小は、昨年発生した自然災害に対する再保険金の受け取り増加
  • 知的財産使用料収入や旅行収支などの増加でサービス収支は黒字転換、旅行収支は2274億円の黒字と2月として過去最高

          

エコノミストの見方

みずほ総合研究所の坂本明日香エコノミスト

  • 2018年にかけて原油高や輸出の弱さから赤字が続いていた貿易収支が黒字に転化したのが大きく経常収支の押し上げにつながった。原数値には季節性があり、例年1月に大きく下がり、2月に大きく上がる動き
  • 季節調整値では18年10月を底に黒字幅は改善。第1次所得収支の黒字幅は大きな割合を占めており、第1次所得収支で経常収支を稼いでいる
  • 日本は過去、貿易収支でかなり稼いでいたが、近年にかけて貿易収支よりも海外の企業の合併・買収(M&A)などで稼いでいこうという傾向がある、そのスタンスは今後も増していくのではないか
  • 旅行収支の黒字幅が増加したほか、その他のサービス収支も赤字幅が改善し、サービス収支は赤字から黒字に転化。貿易収支とサービス収支が黒字に転化し、経常収支の黒字幅拡大につながった

              

(4月8日に配信した2月経常収支の黒字幅の拡大期間を訂正します.)
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