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リクシルG瀬戸氏:自身を含め8人の取締役候補提案へー6月の総会で

  • 意見の相違で辞めさせられることは理解できない
  • リクシルGのCEOは「自分がやるべきだと思う」

住宅設備大手のLIXILグループ前CEOで取締役の瀬戸欣哉氏は5日、同社取締役の伊奈啓一郎氏とともに、6月に予定されている株主総会で自身も含めた8人の社内・社外取締役候補を提案すると発表した。

The Lixil Corp. CEO Kinya Seto Interview

瀬戸欣哉氏(2016年8月)

Photographer: Akio Kon/Bloomberg

  4人の社内取締役候補には伊奈氏のほか、リクシルGの川本隆一取締役とリクシルの吉田聡取締役が含まれた。社外取締役候補には三井住友トラストクラブ元会長の西浦裕二氏や前最高裁判所判事の鬼丸かおる氏など4人の名前を挙げた。

  リクシルGの発表資料によると、創業家出身の潮田洋一郎会長兼最高経営責任者(CEO)は昨年10月、当時社長兼CEOだった瀬戸氏との意見対立から経営を任せることはできないと考え、指名委員会でのCEO交代提案を決意。リクシルGは同月31日、潮田氏をCEOとするなどのトップ交代人事を発表した。

  瀬戸氏は同日、都内で会見し「イタリアで朝ご飯を食べていたところ、青天のへきれきで潮田さんから指名委員会の総意で辞めてほしいと言われた」と説明。意見の違いはあったもののそれが辞めさせる理由になることは「理解ができなかった」と話した。指名委員会には瀬戸氏が辞意を持っていると伝えられていたことを後で知ったという。

  こういった手法にガバナンス上の問題があると考え、伊奈氏や川本氏とともに問題を提起。CEOへの復帰については「自分でも自分がやるべきだと思う」と意欲を示した。国内事業はすでに成熟しており海外が成長要因となるなかで、「できるだけ日本での競争力を磨いてから海外に行きたい」と考えている。

  シンガポールに住み月1回程度の帰国で経営に臨む潮田氏の姿勢は自分とは異なると指摘。今回の経緯も踏まえ反省してもらう必要があると述べた。指名委員会がこの取締役候補の提案を否決することについては「考えにくい」と述べた。

  リクシルGの株価は5日午前、瀬戸氏が午後に記者会見すると報じられると急騰。一時前日比6.4%高と1月31日以来3カ月ぶりの日中上昇率となった。

  マラソン・アセット・マネジメントなどリクシルG株式を保有する機関投資家らは先月、リクシルGに対し、潮田CEO、山梨広一取締役兼最高執行責任者(COO)の取締役からの解任を目的とする臨時株主総会の招集を求める書面を送ったと発表。指名委メンバーである両氏が自らを指名するのは利益相反の可能性が高く、ガバナンスが機能していないと訴えた。

  リクシルGは5月中下旬をめどに臨時株主総会を開催する方向で準備している。

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