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米中合意、内容次第でWTO内から反発も-アゼベド事務局長

更新日時
  • WTOの目的は加盟国の行動を検証すること
  • 合意は世界最大級の貿易紛争を緩和しようとする政治的意思

米中両国が目指している通商合意は内容次第で世界貿易機関(WTO)内の反発を招く恐れがある。アゼベドWTO事務局長が4日述べた。米中合意を他のWTO加盟国が不当に自国の利益を損ねるものだと感じる可能性があることに触れた。  

Collateral Damage

The WTO slashes its global trade growth projection for 2019

Source: World Trade Organization

  同事務局長はメキシコ市でのインタビューで、事態は依然決裂の可能性があるが、世界貿易で最大級であろう緊張を緩和する合意を実現するとの政治的意思を米中が持っているようだと指摘。その上で、ある加盟国の行動がWTOルールに反すると感じる加盟国があれば、そうした行動の検証を可能にするのがWTOの目的だと説明した。

  アゼベド事務局長は「米中合意に疑念を招く要素があれば、他の加盟国ははっきりさせようとし、最終的にはそうした国々が望めば米中に挑もうとするかもしれない」と話した。「米中対話がどんな結果になるのか、どのようにして合意が実施されるについて手掛かりがないため、私として推測することになる」と付け加えた。

Day Three Of World Economic Forum 2019

アゼベドWTO事務局長

Photographer: Jason Alden/Bloomberg

  同事務局長はWTO加盟国に対して紛争の解決はWTOのメカニズムに訴えるのではなく、政治的な話し合いを通じて目指すよう促していると述べ、WTOの紛争処理に頼ることは「非常に危険な展開」だとの認識を示した。

原題:U.S.-China Trade Deal May Risk Sparking WTO Challenges: Director (抜粋)

(最終段落に事務局長の発言を追加して更新します.)
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