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ボーイング、737MAX絡みの財務リスク増大-事故後もフル生産

  • 半年納入できなければ、300機以上が手元にとどまることになる
  • 一時生産停止なら米GDP0.15ポイント押し下げも-JPモルガン

ボーイングは、主力737MAXの世界的な運航停止による財務面の影響が短期的なショックにとどまるか、それともサプライヤーや米経済にも波及するようなより大きな痛みを伴う試練になるか、近く知ることになりそうだ。

  737MAXは3月10日、5カ月で2回目となる墜落事故を起こし、当局による運航停止命令にもかかわらず、フル生産が続いている。1機当たり60万に上る部品の下請け業者では生産ペースが加速さえしている。

Boeing Plane Certification Probe Began Before Second Crash (1)

ワシントン州レントンのボーイング工場で生産される737MAX9

写真家:David ライダー・システム / Bloomberg

  現時点でボーイングとサプライヤーは、事故前に慎重に計画されたスケジュールに沿って生産を続けている。これは既に過去最高水準にある737MAXの月間生産を、年央までに約10%引き上げて57機とするものだ。ただ運航再開が認められるのに時間がかかれば、ボーイングは完成したばかりの数百の機体を待機状態とせざるを得ないだろう。

  航空宇宙分野の取引を専門とする投資銀行ジェーンズ・キャピタル・パートナーズの共同創業者スティーブン・ペリー氏は「6カ月にわたって納入できなければ、300機以上が待機状態となる。それに伴う運転資金はあぜんとするものだ」と指摘した。

  ボーイングには737MAXの生産を巡り複数の選択肢がある。生産ペース加速の延期や運転資金維持のため自社株買いを凍結することなどだ。最悪のシナリオは一時的に生産が停止されるケースだろう。それに伴うレイオフや売り上げの機会損失が部品工場や他の中小企業に波及し、今年の米国内総生産(GDP)は0.15ポイント押し下げられるとJPモルガン・チェースは試算している。

Boeing's shares are down about 9% since the Ethiopia crash

原題:Boeing’s Financial Risk Deepens With 737 Max Output Racing Ahead(抜粋)

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