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長期金利が2週間ぶり高水準、世界経済巡る懸念後退やヘッジ売りで

更新日時

債券相場は下落。長期金利は2週間ぶりの高水準を付けた。世界経済を巡る懸念が後退する中、行き過ぎた利回り低下に対する修正で売りが先行した。この日に実施された30年国債入札は市場予想を上回る結果となったものの買いは続かず、その後一部の金融機関からヘッジ売りが出たことや中期ゾーンの益出しで先物を中心に下げ幅を拡大した。

  • 10年物354回債利回りは1.5ベーシスポイント(bp)高いマイナス0.04%と、新発債として3月20日以来の高水準
  • 新発5年物138回債利回りはマイナス0.165%と3週間ぶり水準に上昇
  • 長期国債先物6月物の終値は前日比9銭安の152円83銭。一時152円74銭まで下落

市場関係者の見方

パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長
  • 中国主導で世界経済がリバウンドするというストーリーを織り込む流れが継続し、売りが先行
  • 30年債入札は強い結果だったが、その後はヘッジ売りが促される展開
  • 期初で益出しの売りが出やすい面も
  • 先物中心限月は152円80銭を割り込んでストップロスの売りが入った感ある

30年債入札

  • 最低落札価格は98円90銭、ブルームバーグがまとめた市場予想の98円85銭を上回る
  • 投資家需要の強弱を反映する応札倍率は4.55倍、前回4.56倍
  • 小さければ好調を示すテール(最低と平均落札価格の差)は6銭、前回は7銭
  • 三井住友トラスト・アセットマネジメントの押久保直也シニアエコノミスト
    • 30年入札は表面利率が0.5%と非常に低い水準だったにもかかわらず順調な結果
    • 厳しい投資環境の中で、期初は投資家が円債に対して買い目線になっているという印象
    • 超長期債の利回りをつぶす動きが長いテーマになりそうだ

背景

  • 米中通商合意案、中国の公約履行期限を2025年に設定-関係者
  • 米中貿易交渉の進展期待などを背景に3日の米株式相場は上昇。米10年物国債利回りは2.5%台を回復して3月22日以来の水準まで上昇

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.155%-0.165%-0.040%0.365%0.525%0.555%
前日比+0.5bp+1.0bp+1.5bp+1.0bp+1.0bp+0.5bp
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