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超長期債が上昇、明日の30年入札に楽観的な見方ー中期債の重さは継続

更新日時

債券市場では超長期債が上昇。投資家の潜在需要の強さを背景に4日の30年債入札に対する楽観的な見方が出ており、買いが優勢となった。半面、米中通商協議の進展期待を受けた円安・株高の影響や中期債の上値の重さが継続したことで利回り曲線はフラット(平たん)化した。

  • 40年物11回債利回りは一時2.5ベーシスポイント(bp)低い0.54%と、新発債として2016年10月以来の低水準。新発30年物61回債利回りは2bp低い0.50%まで低下
  • 長期国債先物6月物の終値は2銭安の152円92銭。一時152円80銭まで下落
  • 2年物399回債利回りは一時マイナス0.155%と、新発債として3週間ぶりの高水準

市場関係者の見方

野村証券の中島武信シニア金利ストラテジスト
  • 超長期は引き続き40年債を中心に強く、金利上昇が望みづらい中、投資家が平準的に買ってきているのではないか
  • 30年債が入札に向けて調整しないのも2018年度から起こっている現象で、40年債の淡々とした買いを見ても、大きく崩れる可能性は低い
  • 一方、中期の重さは国内勢の期初の益出し売りもあるが、保有額を考えると売りの余力も限られ、連動性が高い米国2-5年債のイールドカーブが立ってきたことで海外勢の売りもあるだろう
みずほ証券の上家秀裕債券ストラテジスト
  • 米中通商協議が合意に近づいているというような報道で先物が急落する場面もあったが、やや過剰反応ですぐに買い戻された
  • リスクオンの材料が出てきたので買い上げていくのも難しいが、超長期債は引き続きしっかりしており、それに比べて中期債の弱さが目立つ

日銀オペ

  • 残存期間1ー3年、3ー5年、5ー10年が対象で、金額はいずれも据え置き
  • オペ結果は、応札倍率が1-3年で低下、3-5年と5-10年が上昇したが全ゾーンとも2倍台におさまった
  • 野村証の中島氏はいずれも無難な結果だったと指摘
  • 過去の国債買い入れオペ結果一覧

背景

  • 2日の米10年国債利回りは3bp低下の2.47%程度。この日の時間外取引では、米中通商協議の報道を受けて2.51%程度に上昇した
  • 米中の貿易協議、合意に向け問題の大半を解消-英紙FT

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.160%-0.175%-0.055%0.355%0.510%0.550%
前日比 横ばい 横ばい 横ばい 横ばい-1.0bp-1.5bp
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