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中国国家主席、欧州の懸念緩和できず-ユンケル氏がまた対中批判

  • 中国は欧州市場に自由なアクセス、われわれにはない-欧州委員長
  • 対中批判強める欧州-中国は経済の競争相手、システム上のライバル

欧州連合(EU)欧州委員会のユンケル委員長は1日、中国の通商慣行をあらためて批判した。中国の習近平国家主席は先週、訪問先のパリで欧州の懸念緩和に努めたばかりだった。

  ユンケル委員長はドイツのザールラント州議会で、先月26日に行われたメルケル独首相とフランスのマクロン大統領を交えた会談で、「中国企業には欧州市場への自由なアクセスがあるが、われわれには中国市場へのアクセスがなく、このような状況を続けることはできない」と中国側に説明したと述べた。

EU Leaders Summit With Danger Of No-Deal Brexit Increasing

ユンケル欧州委員長

Photographer: Jasper Juinen/Bloomberg

  同委員長は中国による欧州への投資で外交政策を巡りEU内で足並みをそろえるのが難しくなっているとも指摘。「ある国では中国の投資家が港湾の一角に関与しているため、中国の人権政策を批判できずにいる」と話した。

  欧州は最近になって対中批判を強めている。中国をパートナーであると同時に経済の競争相手であり、ガバナンスに関する「システム上のライバル」と位置付けた。中国の影響力拡大や第5世代(5G)データネットワークへのハッキングの可能性などを巡り懸念が広がっている。

Russia's President Putin Attends The Eastern Economic Forum

中国の習近平国家主席

Photographer: Andrey Rudakov/Bloomberg

  EU内では中国の広域経済圏構想「一帯一路」に関して意見が分かれており、一部は国家主権への脅威とみている。そうした中でイタリア政府は先月、一帯一路に関する覚書に署名した。

  ユンケル委員長は「条件が適正である限り」、一帯一路には反対しないと言明。欧州企業が一帯一路から恩恵を受けることができ、「建設現場に中国人作業員だけでなく、欧州の労働者も参加して初めて実行可能になる」と述べた。

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