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オリランド株失速、ディズニー35周年で入園者最多もバイト賞与に懸念

  • 業績連動賞与実施はネガティブな印象ーモルガンMUFG
  • 連動賞与はすでに実施、人件費に織り込み済みとオリランド

東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドの株価は2日、2015年3月の株式分割以来の高値を付けたあと反落、一時2%安の1万2485円まで売られた。入園者増を好感した買いは続かず、今後の人件費拡大を懸念する動きに変わった。

As Disney Enters Streaming Era, Plain-Old TV Helps Ease Shift

30周年時の記念パレード

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

  同社は1日、東京ディズニーランド、ディズニーシー合計の2018年度入園者数が、速報値で過去最高の3256万人(前年度比8.2%増)に達したと発表。東京ディズニーリゾート開園35周年を記念したパレードなど新規コンテンツの導入や、季節に応じたイベント、人気アトラクションである「イッツ・ア・スモールワールド」のリニューアルが奏功したとしている。
    
  みずほ証券の小山武史シニアアナリストはリポートで、インバウンドによる底上げもプラス材料だったが入園者数は想定通りとし、好材料が出尽くして反動減のリスクを伴う局面へと転換していく恐れもあると指摘。ただ、35周年記念と株式市場からの期待の高まる年に好結果を残し、期待を裏切らなかったことは「さすが」と投資判断を「買い」に据え置いた。

  同社は総投資額3500億円を投じて19年度にディズニーシーに、20年度にはディズニーランドに新アトラクションを導入した後、22年度中の開業を目指してディズニーシーを拡張する計画を発表。こうした中で2日付の日本経済新聞は、オリランドが19年度からアルバイトに業績連動の賞与を支給すると報道。人手不足を受けて、非正規社員に長く働いてもらう環境を整える狙いがあるとし、通期の単体決算で経常利益が十数億円を上回れば2万ー6万円ほどの賞与をフルタイムで働くアルバイトに支給するとしている。

  モルガン・スタンレーMUFG証券の竹村淳郎アナリストはリポートで、報道が事実なら人件費の増加が想定を上回る可能性があり、印象はややネガティブとした。竹村氏は、20年3月期の経常利益が期初計画を100億円近く上振れた場合、平均4万円の賞与を2万人近くに支給すれば、人件費が40億円から80億円増加すると試算している。

  一方で、オリランド広報部の根本健氏はアルバイト職員への業績連動賞与は既に実施しており、細かな金額は公表していないが決算で人件費として織り込んで公表しているとコメント。根本氏は、キャストの増加傾向はあるものの計画的な採用で人材は確保できているとし、アルバイトへの業績連動賞与が足元の人材不足を反映しているというとらえ方は間違いとした。同社は25日に19年3月期の本決算を予定している。

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