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穏健な英EU離脱案、野党が相次ぎ支持表明-議会が再度投票へ

更新日時
  • 労働党とスコットランド民族党、共同市場2.0案を支持へ
  • メイ英首相の離脱協定に代わる複数の選択肢、1日夜に再び議会投票

英議会の流れは最も穏健な欧州連合(EU)離脱モデルへと傾きつつある。野党・労働党およびスコットランド民族党(SNP)はいずれも、所属議員にこのモデルに賛成票を投じるよう指示すると述べた。

  与党・保守党のニック・ボールズ議員らが提案するいわゆる「共同市場2.0」案は先週、メイ英首相の離脱協定に代わる選択肢を問う議会投票で、283対189で反対が多数を占めた。この案は英国がEUの単一市場に残留する一方で、EUと包括的な関税取り決めを交渉する内容だ。

  だが、労働党とSNPの支持表明で状況は大きく変化する。SNPの議員35人は先週の投票を棄権した。この35人が共同市場2.0を支持すれば、賛成票と反対票の差は94票から59票に縮まる。労働党は60人が先週の投票を棄権し、42人が反対していた。このうち十分な数の議員が賛成に回れば、結果は逆転する。

  メイ首相にとって、この案は主権の回復、貿易、移動の自由などの点で「レッドライン」(譲れない一線)を越える。先週の投票で保守党議員は314人中225人がこの案に反対だったため、首相が後押ししようものなら同党の亀裂はますます深刻化する。

  1日夜に議会で投票にかけられるのは、共同市場2.0ほか3案で、それぞれの内容は以下の通り。先週の8案から絞り込まれた。

「共同市場2.0」/「ノルウェー・プラス」案

  欧州経済地域(EEA)にとどまる一方、欧州自由貿易連合(EFTA)に再加盟してEUの単一市場へのアクセスを確保するノルウェーモデルに「包括的な関税取り決め」を加えたもの。保守党と労働党の超党派議員らがこれを「共同市場2.0」として提案。

「関税同盟」案

  保守党の重鎮、ケン・クラーク議員が支持している案。少なくとも恒久的な関税同盟をEUと締結した上で離脱する。この案は先週の投票で最も多くの賛成票を集め、反対票との差はわずか6票だった。

「再国民投票」案

  国民投票で賛意が得られるまでは、英議会は離脱協定案の承認も施行もすべきでないというプロセスに関する動議。労働党のマーガレット・ベケット議員らが提案し、先週の投票では268票の支持を集めた。

「合意なき離脱への緊急ブレーキ」案

  「合意なき離脱」まで2日以内となった段階で、「確認投票」を議会に義務付ける提案をSNPのジョアナ・チェリー議員が行った。自由民主党のケーブル党首も支持している。

Motions on Brexit

U.K. Parliament fails to reshape the exit plan

Sources: Parliamentary Digital Service

    
原題:Support for Rival Soft Brexit Plan Builds in U.K. Parliament (2)(抜粋)
Soften Brexit or Call It Off: A Guide to the Votes in Parliament(抜粋)

(4段落目以降を追加します.)
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