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英下院「離脱協定案」29日に3度目採決-DUP反対、1年延期観測も

  • DUPスポークスマンは29日採決で離脱協定案を支持しないと表明
  • 「合意なき離脱」か最長1年の離脱延期か二者択一迫られると英紙

メイ英首相は、欧州連合(EU)離脱の長期延期という事態を避けるため、離脱合意案の議会承認を目指し、捨て身の努力を続けている。だが、勝ち目のない戦いに挑んでいるかのようだ。

  与党保守党のレッドソム下院院内総務は、EUとの「離脱協定案」部分が29日に下院採決に付されることを明らかにした。メイ首相の離脱案は下院により過去2度も大差で否決された。

  メイ首相は離脱案への支持と引き換えに退陣を約束したが、離脱強硬派を含む与党議員や、閣外協力で政権を支える北アイルランドのプロテスタント強硬派、民主統一党(DUP)の下院議員10人から十分な数の支持を取り付けるには至っていない。

  EU首脳らは、合意がないまま離脱するか、長期間の延期を求めるか4月12日までに決断するようメイ首相に提案し、英政府もこれを受諾した。後者の場合、英国は欧州議会選挙(5月23-26日実施)に参加せざるを得なくなる。5月22日までに合意の下でEUを離脱するには、離脱案を今週中に議会が承認する必要がある。

  バーコウ下院議長は、大幅な修正がない限り離脱案の3度目の採決を許可しない方針を先に発表した。この障害を克服するため、29日の採決では、EUとの将来の通商・安全保障の関係の枠組みを描く「政治宣言案」部分は採決に付さない見通しだ。

  DUPのスポークスマンは28日、政府の離脱協定案を29日の採決で党として支持しないと表明。一方、EUは来月開く臨時首脳会議で、最長1年の離脱延期を受け入れるか、合意がないままEUを離脱するか二者択一を英国に迫る方針だと英紙タイムズが複数のEU高官からの情報を引用して報じた。

U.K.'s Brexit Stalemate Deepens Despite May's Promise to Quit

メイ英首相(3月27日)

写真家:Luke MacGregor / Bloomberg

原題:May Gambles on Last-Ditch Vote to Avoid Long Brexit Delay
Northern Ireland’s DUP Won’t Back May’s Brexit Deal on Friday
U.K. May Face Another Year in EU Before Exiting: Times(抜粋)

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