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ドイツ銀:最大100億ユーロ増資を検討との報道を否定、議論ない

  • 30億〜100億ユーロの増資について初期的な協議を行ったとFT
  • コメルツ銀との合併交渉、必要な資本水準が最重要の問いの1つに

ドイツ銀行は国内同業のコメルツ銀行と合併することを決定した場合、最大100億ユーロ(約1兆2400億円)の増資をするかどうかについて初期の検討を開始したと、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が報じた。だがドイツ銀行は、取締役会で増資が議論されたことはないと否定した。

  ドイツ銀行広報は電子メールで配布した発表文で、「可能性が検討されているコメルツ銀行との取引に関連して、ドイツ銀行取締役会で増資が議論されたことはない」と言明。「コメルツ銀と取引するかどうかすら、全く決まっていない」と続けた。

  FTが事情に詳しい関係者の話として報じたところによると、ドイツ銀幹部らは30億〜100億ユーロの増資について初期的な協議を行った。一部の株主は既にこの合併に懐疑的であるため、経営陣はレンジの下限に近い増資規模を望んでいる。

  一方、ドイツ政府は、2行が統合した後の新銀行が増資しなくて済むように、合併前にドイツ銀ができる限りの資本を調達しておくことを強く望んでいるとFTは報じている。関係者1人は、増資なしには合併は成功しないと述べたという。コメルツ銀の評価額が低いため負ののれんが発生して統合後の銀行は規制上の資本が小さくなり過ぎ、合併を資金面で支えられないとのコンセンサスがドイツ銀内部でできつつあるという。

  ドイツ銀の広報担当者は電子メールで、「デューデリジェンス(資産査定)プロセスの現段階で増資が必要となる可能性について、信頼できる判断を下そうとするのは全く時期尚早だ」とコメントした。

  ドイツ銀とコメルツ銀は今月17日から正式な合併交渉を行っているが、合併のためにどの程度の資本が必要かが最重要の問いの1つとされている。大半のアナリストは合併が実現する場合、何らかの増資は避けられないとみている。増資の必要性を主な理由として、一部のドイツ銀株主は合併に慎重になっていると事情に詳しい関係者が述べていた。

(ドイツ銀行取締役会が否定したとの情報を加え、更新します)

原題:Deutsche Bank Mulls Share Sale of EU3 Billion-EU10 Billion: FT(抜粋)
Deutsche Bank Says Board Hasn’t Discussed Potential Capital Hike

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