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2月の鉱工業生産指数1.4%上昇、4カ月ぶりプラス-戻りに鈍さ

更新日時
  • 11月以降の低下取り戻すに至らず、不安残る内容-農林中金の南氏
  • 3月の予測指数は前月比1.3%上昇-経産省試算値は0.4%上昇

2月の鉱工業生産指数(2015年=100、季節調整済み)は、前月比で4カ月ぶりに上昇した。1月の大きな低下幅に比べると戻りは鈍く、基調判断は「生産は足踏みをしている」に据え置かれた。経済産業省が29日発表した。

キーポイント

  • 前月比1.4%上昇(ブルームバーグ調査の予想中央値は1.4%上昇)の102.5-前月は3.4%低下
  • 出荷指数は前月比1.8%上昇、在庫指数は0.5%上昇、在庫率指数は0.2%低下
  • 製造工業生産予測調査によると、3月は前月比1.3%上昇、4月は1.1%上昇

生産の推移

エコノミストの見方

農林中金総合研究所の南武志主席研究員:

  • 予想よりは良いが、11月以降の低下を取り戻すには至っていない。先行きに不安感残る内容
  • 1月に3.4%減らしているのはやはり2月の持ち直しも含めてのことだったが、ただ単に中国の春節(旧正月)要因だけでの変動ではなく、世界全体が落ち込みつつあることが反映されているような1.4%という数字
  • 先行きの予測指数は3、4月ともに上昇しているが、あまり楽観はできない

三菱UFJモルガン・スタンレー証券景気循環研究所の宮嵜浩シニアエコノミスト:

  • 2月の鉱工業生産は前月の落ち込みからの戻りは弱かったが、3、4月は増産が見込まれており、日本銀行としては生産が先行き持ち直していくという見通しは維持できそうだ

詳細

  • 1月の大幅低下からの反動増だが、前月の低下幅と比べると戻りは大きくない-経産省担当者
  • 2月は業種別で10業種が上昇、5業種が低下。自動車工業、電気・情報通信機械工業などが上昇に寄与-経産省
  • 3月と4月について企業は生産増加を見込んでいるが、予測は一般的に上方バイアスがかかっている-経産省
  • 経産省による3月の先行き試算値は0.4%上昇

背景

  • 2月の輸出は自動車や鉄鋼などが振るわず3カ月連続で前年実績を下回ったが、減少率は1.2%と前の月の8.4%から縮小
  • 政府は3月の月例経済報告で、3年ぶりに日本経済の総括判断を下方修正。景気の基調判断は維持しながらも、輸出や生産の一部に弱さも見られるとの表現を加えた
(詳細を追加し、エコノミストコメントを差し替えて更新します.)
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