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米、中国の地政学上のレッドライン試す-米中通商協議に先立ち

  • 米艦艇が24日に台湾海峡を航行、チベットの報告書を25日に発表
  • 米通商代表と財務長官は28、29両日に通商協議のため訪中

米中が貿易問題で合意に近づく中でも、トランプ政権は中国の地政学上のレッドライン(越えてはならない一線)に一段と積極的に挑んでいる。

  今週に限っても米艦艇が24日に台湾海峡を航行したほか、中国がチベット立ち入りを制限する措置を講じているとの報告書を25日に発表した。中国の内政干渉との警告を無視するこれらの動きは、通商代表部(USTR)のライトハイザー代表とムニューシン財務長官の通商協議のための28、29両日の訪中に先立つものだった。

  貿易戦争「休戦」で合意した昨年12月1日の米中首脳会談以降、3回の米通商代表団の中国訪問ではいずれもその前に米海軍が中国の主張する領域内を哨戒していた。

  これらの作戦が協議の際のシグナルを意図したものだったかどうかは定かでないものの、米政府は中国から商業面の譲歩を引きだそうとしつつ、中国共産党の許容範囲を試しているようだ。

  こうした米国の動きは両国の戦略上の競争関係が強まっていることを浮き彫りにする。そして多くのオブザーバーは、米中が貿易で合意に達しても競争関係は続くとみている。事情に詳しい関係者が先週明らかにしたところでは、トランプ政権の当局者は台湾が約30年ぶりに求めた新たな戦闘機購入を暗黙に認めた。また米国は同盟国に対し、華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)などのの通信機器使用をやめるよう圧力をかけている。

  ホワイトハウスと米国務省にコメントを求めたが、これまでに返答はない。

原題:Trump’s Gunboats Test Xi’s Red Lines as China Talks Grind On(抜粋)

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