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Photographer: GREG BAKER/AFP

中国首相、世界経済巡り不確実性広がる-貿易低迷が重し

更新日時
  • 李首相は国内の先行きに自信-景気に安定の兆し
  • 海外経済には警鐘-世界の貿易と投資は低迷、保護主義も台頭
People walk out of a building in Beijing's central business district on January 18, 2019. - China's economy grew at its slowest pace in almost three decades in 2018, analysts in an AFP poll said, as the government struggles to contain ballooning debt and a bruising trade war with the United States. (Photo by GREG BAKER / AFP) (Photo credit should read GREG BAKER/AFP/Getty Images)
Photographer: GREG BAKER/AFP

中国の李克強首相は28日、海南省で開催中の「博鰲(ボアオ)アジアフォーラム」で行った演説で、当局が的を絞った刺激策を講じる中で中国経済は安定の兆しを示していると述べた。ただ、世界の需要低迷に伴う新たな脅威も生まれつつあるとの認識も示した。

  李首相は「安定した中国の経済動向は量的緩和や大規模な刺激策の結果ではない」と指摘。「月次や四半期ベースの景気が幾分変動するのはほぼ避けられない。それでも主要経済指標が年間で適度な範囲で推移する限り、われわれ独自の政策を続ける」と語った。

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「博鰲アジアフォーラム」で演説する李克強首相

  中国政府は今月、2兆元(約32兆7000億円)規模の減税を発表。昨年以降は小規模企業や民間セクターへの与信供給の改善に取り組んでいる。中国経済の安定化を示す兆しが表れ続ける一方、米中貿易対立が引き続き不確実性の主な原因になっている。両国は北京で28日から高官級協議を行う。

  李首相は国内の先行きに自信を示したが、世界経済には警鐘を鳴らした。「世界の貿易と投資は低迷し、保護主義が台頭している」と指摘。「世界経済は勢いを失いつつある。多くの不確実性があり、市場の信頼感が影響を受けている」と述べた。

  中国政府は今月の全国人民代表大会(全人代=国会)で可決された「外商投資法」の施行に向けた作業に取り組んでいると李首相は説明。同法は米国が不満を示していた中国市場へのアクセスを巡る懸念の一部への対応が図られている。李首相によれば、中国は同法と矛盾する全ての法律を廃止し、履行に関する規制草案を年内にまとめる計画だ。

  また、李首相は外国企業が投資できないセクターを今後も減らしていく方針も示した。

原題:China’s Li Sees Sound Economy at Home, Risk of Downturn Abroad(抜粋)

(李克強首相の発言などを追加し更新します.)
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