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ノバルティス、MS新薬価格を従来品より低く設定-薬価巡る議論の中

  • 多発性硬化症新薬「Mayzent」のコストは「ジレニア」下回る
  • ロシュの「オクレバス」も25%低い価格で2017年に投入

スイスの医薬品メーカー、ノバルティスは来週市場に投入する多発性硬化症(MS)新薬の価格について、MS治療剤として既に地位が確立されている同社の既存製品より低い水準に設定した。薬価を巡る論争の渦中にある分野の一つで潮流が変わりつつあることが示唆された。

  「Mayzent」(一般名:siponimod)の米国での年間コストは約8万8500ドル(約980万円)で、約10年前に投入された「ジレニア」を約7.4%下回る。MSの新薬価格が従来品より低い水準に設定されたのは最近では2件目。ロシュ・ホールディングのMS抗体薬「オクレバス」は臨床試験で従来品に勝る結果を得たにもかかわらず、25%低い価格で2017年に投入された。

  新薬開発コストは10億ドルを超えることもあり、新製品の価格が従来品を下回るのは異例だ。MS患者は自分に有効な治療薬を使い続ける傾向があり、新薬が発売されても医師が従来の治療薬にこだわり、値上げがあっても処方を続けていた。

  しかし、政治的な圧力と市場の競争を背景にそうした力学に変調が出ている。トランプ米大統領は薬価引き上げについて製薬会社を非難しており、上院委員会は先月、医薬品大手7社の最高経営責任者(CEO)を公聴会に招き、薬価について質問した。

  ロシュのオクレバスはノバルティスのMayzentと特徴が異なる点もあるが、Mayzentがターゲットとする患者に利用されていることが多く、両製品は競合する見通し。

Novartis's Challenge

Novartis's new multiple sclerosis drug Mayzent may do little to compensate sales lost to competitor Roche

Source: Analyst estimates compiled by Bloomberg

原題:Novartis Makes New MS Drug Cheaper as Price Controversy Rages(抜粋)

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