コンテンツにスキップする

米国債が上昇、株下落-世界経済見通し懸念

更新日時
Traders work on the floor of the New York Stock Exchange (NYSE) in New York, U.S.
Traders work on the floor of the New York Stock Exchange (NYSE) in New York, U.S. Photographer: Michael Nagle/Bloomberg
Traders work on the floor of the New York Stock Exchange (NYSE) in New York, U.S.
Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

27日の米金融市場では、米国債相場の上昇に勢いがついた。世界経済の気掛かりな見通しに注目が集まった。株式相場は反落。

  • 米国株は反落、景気見通し懸念で
  • 米国債は上昇、10年債利回り2.38%
  • NY原油は反落、米在庫増で需給不安が増幅
  • NY金は続落、終値1316.90ドル

  米10年債利回りは2017年12月以来の水準に低下。ドイツ10年債利回りは一段とマイナス圏に沈んだ。緩和的なスタンスがなお必要だとするドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁の発言が背景。S&P500種株価指数のエネルギー株は原油相場につれ安。一方、資本財株は上昇した。

  S&P500種は前日比0.5%安の2805.37で終了。ダウ工業株30種平均は32.14ドル(0.1%)下げて25625.59ドル。ナスダック総合指数は0.6%下落。ニューヨーク時間午後4時42分現在、米10年債利回りは4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.38%。

  世界経済の成長減速に関する懸念が広がる中、債券に買いが集まった。最近の米経済指標では住宅販売や小売売上高、消費者信頼感に至るまで弱さが示されており、米金融当局のハト派傾斜につながっている。3カ月物と10年債の利回りが先週に逆転。逆イールドはリセッション(景気後退)の前兆とされている。フェデラルファンド(FF)金利先物市場では、年末までに30ベーシスポイント超の利下げが実施されるとの見方が織り込まれている。

  ドイツ銀行のチーフグローバルストラテジスト、ビンキー・チャドハ氏はブルームバーグテレビジョンで、「リスク資産の成績は最終的に、成長動向に左右される」と指摘。「金融政策の緩和が市場で成長に関する動揺を引き起こしたというのが、過去3週間に打ち出されたメッセージだ」と述べた。

Hitting a Hurdle

U.S. stocks have history of faltering after Treasury yield curve inverts

Source: Credit Suisse

Inversions are based on yield gap between three-month bills and 10-year notes.

  ニューヨーク原油先物相場は反落。既に世界的な需要に関する不安が広がる中、米国の原油在庫が予想外に大きく増加したことが売り材料。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物5月限は53セント(0.9%)安の1バレル=59.41ドル。ロンドンICEの北海ブレント5月限は14セント下げて67.83ドル。

  ニューヨーク金先物は続落。市場で米利下げ観測が強まったほか、ECBのドラギ総裁がマイナス金利の副作用を和らげる措置が必要かもしれないと述べたことから、金のボラティリティーは4カ月ぶりの高水準となった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は0.3%安の1オンス=1316.90ドルで終了した。

原題:Treasuries Rally as Stocks Decline; Pound Climbs: Markets Wrap(抜粋)
Oil Slips as Growth in U.S. Supplies Feeds Into Market Anxieties
PRECIOUS: Gold Volatility Rises as Bets Soar on U.S. Rate Cuts

(相場を更新し、4-5段落を追加します.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE