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スウェドバンクの資金洗浄疑惑深まる、米当局を情報提供で欺いた疑い

  • 米当局に報告しなかった多数の取引が存在、マナフォート被告も
  • スウェーデン当局は本社を家宅捜索、スウェドバンク株価は急落

スウェーデンの銀行スウェドバンクを巡るマネーロンダリング(資金洗浄)疑惑はいっそう拡大する様相を見せている。疑わしい顧客と取引に関する情報について、米当局に偽った疑いがあるとスウェーデン公共放送SVTが報じた。

  SVTが27日報じたところによると、スウェドバンクはパナマ文書に関連し、2016年4月に米ニューヨーク州金融サービス局(DFS)からパナマの法律事務所モサック・フォンセカとの関係が疑われる全ての取引を報告するよう依頼を受けた。同行はこの返答で、そのような取引はスウェーデンとノルウェーの顧客にのみ見受けられたとし、「マネーロンダリングを疑うべき理由は見つからなかった」と報告していた。

Former Trump Campaign Chairman Paul Manafort Bond Hearing

ポール・マナフォート被告

Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

  だがSVTが入手した内部文書は、モサック・フォンセカと関係を持つバルト諸国の100社以上がスウェドバンクを通じて取引していたことを示しているという。モサックとつながりのあるロシア人富豪も顧客に抱えていた。ダンスケ銀行の資金洗浄疑惑に関係するスウェドバンクの疑わしい取引の額は、2010年から16年にかけて最大で年200億ユーロ(約2兆4800億円)に上ったとされる。

  スウェドバンクを通じて怪しげな支払いを受け取った中には、トランプ米大統領の元選対本部長で、資金洗浄などの罪で服役中のポール・マナフォート被告も含まれていた。同被告にはウクライナのヤヌコビッチ元大統領に関連する法人経由でおよそ100万ドル(約1億1000万円)が渡ったという。

  さらにこれとは別で、スウェーデン経済犯罪捜査局は27日、スウェドバンクの本社を捜索した。STVが2月20日に同行の資金洗浄疑惑を報道した際、同行が内容を事前に大株主に通知しインサイダー情報規定に反した疑いがあるとしている。

  これを受けてストックホルム株式市場でスウェドバンク株価は急落、下落率は一時11%を超えた。同行広報担当者は電子メールで、「DFSとのやり取りの存在や内容についてコメントすることは該当する法律により制限されている。スウェドバンクは関係する全ての当局に対し、全面的かつ公明正大、最善の意図を持って協力している」と回答した。

  

原題:Swedbank Laundering Case Explodes With Alleged Manafort Link (1)(抜粋)
Swedbank May Have Misled U.S. Investigators, Sweden’s SVT Says

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