コンテンツにスキップする
Bloomberg

メイ氏、離脱案支持の代価は「首相退陣」か-強硬派が進退に言及

  • 首相の離脱案に代わる「プランB」を探る一連の投票を下院が準備
  • 首相案支持に方針転換する可能性をうかがわせる離脱派の発言も
Anti-Brexit demonstrators wave European Union flags during the vote on a No-Deal Brexit outside Parliament in London. Bloomberg
Bloomberg

メイ英首相が欧州連合(EU)と取り決めた離脱合意案が、支持を得つつあるかもしれない兆しが表れてはいるが、その代価が「首相退陣」である可能性が明らかになった。

  メイ首相の離脱案に代わる「プランB」を探る一連の投票を下院が準備し、よりソフトな離脱や離脱撤回さえ代案に含まれると予想される中で、与党保守党内の離脱強硬派はせっかく得た離脱のチャンスを危険にさらすよりも、首相案支持に方針転換する可能性をうかがわせる発言を行った。だが、首相が退陣すべきだと主張する向きもある。

  メイ首相が退陣表明した場合、後任を選ぶ党首選に出馬する可能性が高いジョンソン前外相はITVニュースに対し、「私が聞きたいのは、この離脱協定案が全くナンセンスだとすれば、英国の交渉アプローチに大きな変化が必要ではないかということだ」と述べた。その発言は、さながら新たなリーダーを待望しているかのように聞こえる。

  一方、保守党内のEU懐疑派で構成する「ヨーロピアン・リサーチ・グループ(ERG )」のリーダー、ジェイコブ・リースモッグ議員も、首相の離脱案を支持する用意があることを示唆した。

  保守党の複数の関係者によれば、メイ首相は保守党議員委員会(1922年委員会)を構成する与党の一般議員と27日に話す予定。進退について首相の言い分が聞けると多くの議員が期待しており、何も提示しなければ、一定のスケジュールを示すよう求められることになりそうだ。

  メイ首相のチームは、首相の離脱案を週内に3度目の下院採決に付す望みを捨てていない。しかし、ERGを率いるリースモッグ議員は、メイ政権を閣外協力で支える北アイルランドのプロテスタント強硬派、民主統一党(DUP)の承諾を首相案支持の前提として挙げており、DUPを説得できるかどうかも鍵を握ると考えられる。

  DUPのサミー・ウィルソン氏(離脱問題担当)はインタビューで、メイ首相の離脱案について、「ブレグジットといえず、英国の分断を意味する」と述べ、同党として支持しない方針をあらためて表明した。

U.K. Prime Minister May Faces Dual Brexit Threat From Cabinet, Parliament

メイ英首相

Photographer: Chris Ratcliffe/Bloomberg

Brexit’s Tangled Web

Several outcomes are still possible, with many ways to get there

原題:May’s Brexit Deal Wins Support -- But Price Might Be Her Job
Parliament Will Take Its Time to Find a Plan B: Brexit Update
DUP’s Wilson: Party Won’t Back Prime Minister May’s Brexit Deal
(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE