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米議会の新生NAFTA批准、鍵握るのは大統領の政敵ペロシ下院議長

  • 新生NAFTAはペロシ氏の優先課題ではない
  • 8月までに批准されなければ20年11月の大統領選挙後にも

トランプ米大統領が推進した新たな北米自由貿易協定(NAFTA)が批准されるためには、過去にこのような協定を阻止したことがある政敵、ペロシ下院議長の助けが必要になる。

House Speaker Nancy Pelosi Holds Press Conference As Trump-Kim Summit Ends With No Deal

ナンシー・ペロシ米下院議長

撮影:Al Drago / Bloomberg

  ペロシ氏はやはり下院議長だった2008年、ブッシュ(子)大統領が求めたコロンビアとの貿易協定の90日以内の採決を拒否。その結果、米政府が交渉中だった韓国およびパナマとの協定批准が遅れることとなった。この3つの協定は最終的には批准された。

  ペロシ氏は新たな貿易協定である米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)に関しても下院議長として重要な役割を担うが、同協定は同氏の優先課題ではない。11月に調印式に至った昨年の交渉続きの熱狂的な1年間から状況は変わった。

  外交問題評議会(CFR)の貿易専門家、エドワード・オールデン氏は、「下院がこれに関して動きたくなければ、動く必要はない。従って本当にペロシ氏次第になる」と説明した。

  議会の上級スタッフは、民主党幹部会で最低限必要な賛成を得られることに加えて、ホワイトハウスから見返りに貿易に関係しない譲歩を引き出せる場合に限り、ペロシ氏は採決に動く見込みだと語った。

  ペロシ氏のオフィスにコメントを求めたところ、民主党はUSMCAの環境や労働、医薬品、執行に関する条項をまだ検討中であり、これを終えてから支持するかどうか判断するとのペロシ氏の今月の発言に言及した。

  また日程もトランプ大統領に不利に働く可能性がある。新協定の経済的影響に関する報告書が4月中旬に発表される予定で、その後、米政府は協定を実施するための法案を提出しなければならない。しかし、8月の休会までに批准されなければ、2020年11月の大統領選挙の後まで日の目を見ない可能性がある。

  

原題:Trump’s New Nafta Is Losing Time to Find Path in Congress (1)(抜粋)

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