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ドル・円横ばい、年度末に絡んだ需給で売り買い交錯ー110円台後半

更新日時

東京外国為替市場のドル・円相場は前日比ほぼ変わらず。この日のドル・円スポット取引の決済日が29日と今年度の最終営業日となり年度末に関連する売り買いが交錯する中、株安がやや重しとなった。ニュージーランド・ドル(NZドル)は中銀のハト派姿勢を受けて急落した。

  • ドル・円は午後3時現在、前日比ほぼ変わらずの1ドル=110円59銭。110円66銭を高値に一時110円41銭まで下落
  • NZドル・ドルは1.5%安の1NZドル=0.6801ドル。一時1.6%安の0.6796ドルと2月6日以来の大幅下落
今週のドル・円相場

市場関係者の見方:

オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)マーケッツ本部の吉利重毅外国為替・コモディティー営業部長

  • ドル・円は年度末を控えた売買がある中、日足・一目均衡表の転換線が近い110円80銭付近の重さを意識した利益確定の動きがあるほか、株安も重しに
  • 逆イールドカーブへの警戒があるうちはドル・円は重く、年度末にかけて110円ちょうど付近から110円80銭付近のレンジ相場になりやすい
  • NZドルはNZ中銀が利下げバイアスを強めることはある程度見込まれていたものの、かなり明確にハト派に転じたことで下落

CIBC証券金融商品部の春木康部長

  • 今年度のスポット末日ということで売り買い両サイドでかなりフローが出ているが、最終的な方向感を示すものではない
  • 前日からきょうにかけ、米逆イールドカーブの修正や株、原油、新興市場の戻しでリスクオンに。米国の金利面や景気面での相対的な優位性で、ドル・円は思ったよりも底堅く見える
  • 期末要因で週末にかけてドル・円の方向感は出づらいが、110円ちょうどが固く見える一方、低水準の米金利を背景に110円台後半が重い

三井住友銀行市場営業部NYトレーディンググループの下村剛グループ長

  • 為替市場は年度末、四半期末が近づき積極的な短期勢主導というよりも実需主導の動きになりやすく、期末関連フローが意識されそう
  • 米金利低下の底が見えておらず、まだ下がることへの懸念が残る間、ドル・円はドル売り方向の目線が残りやすい
  • 今週は、米貿易収支や国内総生産、個人消費物価コア(PCEコア)が発表される。米金利で過熱感が出ている水準のため、強い数字が出ると多少利回り上昇方向で反応する可能性

背景

  • 日経平均株価は前日比49円安で取引を終えた。米10年国債利回りは時間外取引で1bp低下の2.41%で推移
  • ニュージーランド準備銀行(中央銀行)は27日、世界経済の成長減速やインフレ見通しの下振れリスクを背景に今後の政策金利変更は引き下げ方向の可能性の方が高いとの見解を示した
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