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中国を信頼して、習主席がメッセージ-利益と疑念に揺れる欧州に

  • 習近平国家主席と独仏首脳、欧州委員長がパリで会談
  • データハッキング、侵略的な投資で中国に疑いの目広がる

中国に対し共通姿勢を固められない欧州に、習近平国家主席は中国を信頼すればいいだけだとのメッセージを送っている。

  影響力の拡大や侵略的な投資、第5世代(5G)移動通信網に絡んだハッキングの恐れなど、中国に対する懸念が広がる中、習主席は26日に訪問先のパリで欧州首脳と会談。中国の世界戦略に対する疑いの目を和らげようと努めた。中国は友好の印に、欧州の航空機メーカー、エアバスに350億ドル(約3兆8700億円)の大型発注を前日発表した。

  フランスのマクロン大統領、ドイツのメルケル首相、欧州委員会のユンケル委員長との共同記者会見で、習主席は「お互いに疑心暗鬼に陥ってはならない」と発言。「常にお互いを警戒し、裏で何かしているかもしれないと不安になるようなことがあってはならない。これは極めて重要であり、避けなければならないことだ」と続けた。

China's President Xi Jinping State Visit to France

パリで会談する中国の習近平国家主席(左)とメルケル独首相、マクロン仏大統領、ユンケル欧州委員長

写真家:Christophe Morin / Bloomberg

  一方、マクロン仏大統領は会見で、中国の台頭が「深い緊張」を引き起こし、世界貿易のシステムを脅かしていると指摘。「われわれも世間知らずではいられないが、中国には敬意を抱いている。対話と協力を進めていく決意だ」と語った。

  習主席は21日から欧州を歴訪中。企業幹部や政府関係者、記者ら約500人が同行している。その1週間前に欧州委員会は欧州内の政策協調を目指し、中国はパートナーでもあるが戦略的な競争相手だと警告。その懸念を押し切る形でイタリアは23日、中国の広域経済圏構想「一帯一路」関連のプロジェクトに署名した。オーストリアのクルツ首相も来月北京を訪問し、イタリアに続く可能性がある。

原題:Xi Says Trust Me, as Europe Wrestles With How to Handle China(抜粋)

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