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オバマケア全面廃止を訴え、トランプ政権が姿勢硬化ー民主党に朗報か

  • 米司法省、テキサス州裁判では全面廃止ではなく一部廃止を支持
  • 2018年の中間選挙、医療ケア制度が共和党が苦戦した理由の一つ

トランプ米政権は医療保険制度改革法(オバマケア)の一部ではなく、法律全体が合衆国憲法に反すると主張した。2020年の選挙を控えて、医療保険制度が主要な争点となることが確実となった。

  テキサス州が昨年に連邦地方裁判所に訴えた裁判において、米司法省の立場はオバマケアの主要部分を無効とするべきだが、同法律全体は否定しないというものだった。テキサス州はオバマケアの一部が議会で無効化されたことで全体が無効になると主張し、一審の判事は12月、これを認めた。訴訟は現在、連邦高等裁判所に上訴されている。現在の司法省の立場は、オバマ前大統領が2010年に成立させた法律そのものの廃止へと硬化した。

  今回の動きで、オバマケア廃止を訴えてきたトランプ氏の主張があらためて注目を集める。これには保険料助成のほか、既往症を理由にした差別を保険会社に禁じた条項が含まれるが、後者は国民に広く支持されている。

  トランプ氏の行動は民主党にとっては願ってもない贈り物となる可能性がある。ペロシ下院議長(民主党)は声明を発表し、「トランプ政権は既往症のある国民の保護を廃止するだけでなく、国民の医療ケアそのものへの全面戦争を布告した」と批判した。

  共和党は2017年に同法を廃止に追い込もうとして失敗。医療保険制度は2018年の中間選挙で共和党が苦戦を強いられる原因となった。CNNがまとめた出口調査によれば、全米の下院議員選挙で最大の争点は医療保険だとの回答が41%。このうち民主党案を支持するとの回答が75%に対し、共和党を支持したのは23%にすぎなかった。

原題:Trump Asks Courts to Erase Obamacare in Risky 2020 Election Move(抜粋)

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