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塩振りシェフの飲食店オーナー、債務拡大で苦境深まる-リラ安響く

  • 昨年の債務は17%増、条件再交渉で銀行と合意も半分は対象外
  • 担保として差し入れた資産は18年末時点で234億リラに増加

トルコの富豪フェリト・シャヘンク氏が経営する投資持ち株会社ドガス・ホールディングは、債務再編に向け資産売却を進めているにもかかわらず、財務状況は悪化の一途をたどっている。

  「ソルトベイ」の愛称で知られ、ステーキに塩を振りかけるポーズで人気のシェフ、ヌスレット・ギョクチェ氏で有名なステーキハウスチェーン「ヌスレット」を傘下に持つ同社は、債務25億ドル(現在の為替レートで約2700億円)に関する条件の再交渉で昨年12月に銀行と合意。同社はここ1年にわたり主にホテルなどの資産売却を進めてきた。同社のウェブサイトに掲載された財務資料によれば、同社の債務残高は2018年に17%増の286億リラ(約5650億円)に膨らんだが、合意がカバーしているのはその半分にすぎない。

  他の多くのトルコ企業と同様に、ドガスはリラ安が響き外貨建て債務の返済に苦しんでいる。同社はマリーナや娯楽事業などの権益も持つ。

Salt Bae

塩振りで有名な「ヌスレット」の人気シェフ

写真家:Kate Krader / Bloomberg

  ドガスが負債に対する担保として差し入れた資産は18年末時点で234億リラ。1年前は196億リラだった。グループ全体の赤字は29億リラと、17年の23億リラから拡大した。

  かつてトルコ一の資産家だったシャヘンク氏は、ガランティ銀行の持ち分31%を約55億ドルで売却した後、国内外のホテル事業に多額の資金を投じてきたが、ここ数カ月はマイアミやトルコ、スペインの事業を売却し、所有する複数の中核ホテルについても買い手を探している。

原題:Dogus Debt Piles Up as Salt Bae Owner Restructures $2.5 Billion(抜粋)

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