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リクシルGのトップ解任求める英投資家、臨時株主総会で「勝算ある」

  • 創業家出身の潮田CEOらの取締役からの解任を求めている
  • 指名委員会の2人が自らをトップ指名はガバナンス不全ー高野氏

住宅設備大手のLIXILグループがトップ人事を巡り、機関投資家らの求めに応じて臨時株主総会を開催する方針を発表したことに関連し、働き掛けの中心となった英投資会社マラソン・アセット・マネジメントは、勝算が十分あると見込んでいる。

  マラソンAなどリクシルG株式を保有する機関投資家らは20日、リクシルGに対し、潮田洋一郎取締役会長兼最高経営責任者(CEO)、山梨広一取締役兼最高執行責任者(COO)の取締役からの解任を目的とする臨時株主総会の招集を求める書面を送ったと発表した。両氏は指名委員会のメンバーだった。

  マラソンA東京事務所の高野雅永氏は25日の取材に対し、「経営者の資質を問うているわけではない。指名委員会の2人が自らを指名するのは利益相反の可能性が高く、深刻なガバナンス不全だ」と主張した。

  リクシルGは同日、5月中下旬をめどに臨時株主総会を開催すべく検討を進めていると発表。高野氏は「早期に臨時株主総会が開催され、公正かつ透明性のあるコーポレートガバナンス(企業統治)体制が一刻も早く確立されることを期待する」と述べた。

  高野氏は、臨時株主総会に向けて「委任状争奪戦をするつもりはない」と話す一方で、「勝てると思ってやっている」と自信を見せた。高野氏は、リクシルGは浮動株が少なく、機関投資家の多くは投資家の規範を定めたスチュワードシップコードを受け入れているため、ガバナンス不全を主張するマラソンA側の提案に反対しにくいのではと期待する。

  リクシルGの資料によると、同社の所有者別株式保有比率は外国人と金融機関を合わせて計68.4%と機関投資家の割合が比較的高い。高野氏はこれら機関投資家の7割程度が株主提案に賛成票を投じれば、可決に必要な出席者の過半数を超える可能性が高いとみている。

  リクシルGが発表した報告書によると、創業家出身の潮田氏は昨年10月、当時社長兼CEOだった瀬戸欣哉氏との意見対立からこのまま瀬戸氏に経営を任せることはできないと考え、指名委員会でのCEO交代提案を決意。リクシルGは同月31日、潮田氏をCEOに、指名委員会委員長だった山梨氏をCOOとするなどのトップ交代人事を発表した。

  「株主の意見には誠意を持って対応させていただく」と、リクシルG広報担当の布施木昭彦氏はコメントした。潮田氏、山梨氏からのコメントは現在のところ得られていない。

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