コンテンツにスキップする

シカゴ連銀総裁:今年の金融政策、1998年の利下げから学ぶ必要

  • 97年12月のFOMCでの様子見姿勢と現在との類似性を指摘
  • FOMCが現在取っているリスク管理姿勢は異例ではない

米シカゴ連銀のエバンス総裁は25日、金融当局者が米経済見通しと利上げ回数予想を引き下げた現在の状況をアジア金融危機が起きた1997-98年になぞらえた。この年の夏、米株は6週間で約20%下落し、当局者らが米経済への危機波及を防ごうとする中でグリーンスパン氏率いる金融当局は利下げに踏み切った。

  エバンス総裁は香港で、「多くの連邦公開市場委員会(FOMC)メンバーが次の動きは引き締めの可能性が高いと思っている中、1997年12月のFOMC議事要旨によれば、『大半のメンバーは、このような政策調整の必要は差し迫っていないようであり、広がっている短期的不確実性は慎重な様子見の政策姿勢を正当化するとの見解で一致した』」と述べ、最近のFOMCの議論と「似ているのではないか」と指摘した。

Charles Evans

シカゴ連銀のエバンス総裁

Photographer: Daniel Acker/Bloomberg

  エバンス総裁は98年のFOMCの判断を高く評価した。当局者らは政策金利を同年9月の5.5%から、11月までに4.75%に引き下げた。その後、据え置きを続け、翌夏から利上げを再開した。エバンス氏は当時、シカゴ連銀幹部としてFOMC会合に臨席していた。

  エバンス総裁は、「従って、FOMCが現在取っているリスク管理姿勢は異例ではない」とし、「過去の似たような状況ではうまく行った。これが年内の追加利上げにつながるかどうかは現在の不確実性がどう解消されるかで決まるだろう」と述べた。

Chicago Fed chief draws parallels to risk management during Asian crisis

原題:Evans Sees Lessons From 1998 Rate Cuts for Fed Policy This Year(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE