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FRB理事に指名のムーア氏、上院は指名阻止を-マンキュー氏が訴え

  • 元CEA委員長のハーバード大マンキュー教授、ムーア氏を早速批判
  • 「この重職に必要とされる知的な威厳が彼にはない」とマンキュー氏

トランプ米大統領が連邦準備制度理事会(FRB)理事への指名を発表したばかりのスティーブン・ムーア氏に対し、早くも痛烈な批判の矢が向けられた。共和党系の著名経済学者の少なくとも1人は、上院での同氏の指名承認を阻止するよう訴えている。

  ブッシュ(子)政権で大統領経済諮問委員会(CEA)委員長を務め、現在はハーバード大学教授のグレゴリー・マンキュー氏は22日のブログでムーア氏について、「この重職に必要とされる知的な威厳が彼にはない」と指摘。「ムーア氏は承認されるべきでなく、上院議員は今こそ職責を果たすときだ」と記した。

  ムーア氏(59)のFRB理事就任には上院本会議での承認が必要。FRB理事のポストは正副議長を含めて計7つで、現在は2つが空席となっている。研鑽(けんさん)を積んだ経済学者や元金融業界幹部、銀行規制監督当局者が起用されるケースが多い。

  減税や規制緩和、米国が一段と公正と見なす貿易協定の締結などを通じ、成長加速を狙うトランプ大統領の施策を総じて支持してきた民間部門のエコノミストの一部も、保守系シンクタンク、ヘリテージ財団の客員研究員を務め、2016年の米大統領選でトランプ氏の経済政策顧問だったムーア氏の指名には首をひねっている。

  「ピーター・ダイヤモンド氏が承認されなかったのに、スティーブン・ムーア氏が指名されて承認までされるかもしれないというのは本当に嫌悪すべきだ」。ルネサンス・マクロ・リサーチの経済担当責任者ニール・ダッタ氏は、オバマ政権時にFRB理事に指名されながら共和党の反対で辞退に追い込まれたノーベル経済学賞受賞者ダイヤモンド氏に言及してこのように語った。

  ムーア氏はジョージ・メイソン大学で経済学修士号を取得しているが、金融政策についての専門知識の持ち主としてではなく、アーサー・ラッファー氏と共に、減税による経済成長促進を提唱するサプライサイド経済学の支持者として知られる。

原題:Swift Pushback on Stephen Moore, Trump’s Latest Pick for the Fed(抜粋)

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