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Photographer: Toru Hanai/Bloomberg

日本株ことし最大の下げ、米欧経済指標悪化で資金は株から債券へ

更新日時
  • 3月の米製造業PMIは52.5、ユーロ圏47.6-いずれも予想外に低下
  • 米10年債利回り1年2カ月ぶり低水準、円は1ドル=109円台に上昇
An electronic ticker is displayed at the Tokyo Stock Exchange (TSE), operated by Japan Exchange Group Inc. (JPX), in Tokyo, Japan, on Monday, March 11, 2019.
Photographer: Toru Hanai/Bloomberg

25日の東京株式相場は急反落し、TOPIXと日経平均株価はことし最大の下落率。米欧の製造業指標が悪化して世界景気の減速が懸念された。円高を受けた機械や精密機器など輸出関連、商品市況安から石油・石炭製品や非鉄金属など素材関連中心に全業種が安い。

  • TOPIXの終値は前週末比39.70ポイント(2.5%)安の1577.41
  • 日経平均株価は同650円23銭(3.0%)安の2万0977円11銭
    • 両指数とも2018年12月25日以来の下落率

背景

  • 米国の3月製造業PMI速報値は52.5-予想53.5
  • ユーロ圏の3月の製造業PMI速報値は47.6-予想49.5
  • 米国債市場で逆イールド発生、3カ月と10年が逆転-2007年以降初 (1)
  • ドル・円相場は一時1ドル=109円71銭、前週末の日本株終値時点の110円81銭から円高

  東海東京調査センターの平川昇二チーフグローバルストラテジストは「米欧の製造業指標が下げ止まらず、世界景気の減速が続いている」と指摘。米国は「利上げ停止もあって長期金利が大幅に低下したが、その効果が出るには時間がかかるため景気のボトムアウトは来月以降」とみていた。
  
  前週末の米S&P500種株価指数が1.9%下げた流れを引き継ぎ、アジアの株式市場は売り一色となり、中国の上海総合指数は一時1.7%安。日本株は米金利低下による為替相場のドル安・円高が業績や経済に与える影響が不安視されるため、下げが大きくなった。投資家の資金は債券に向かい、日本の10年国債利回りはマイナス0.095%と、2016年8月以来の水準に低下した。

1カ月半ぶりに2万1000円台を割り込む

  東洋証券マーケット支援部の山本裕史ストラテジストは「米債の逆イールド発生に反応した海外勢など短期筋による先物主導の下げ」と指摘。欧州製造業指標の悪化や英国の欧州連合(EU)離脱問題に対する懸念も売り仕掛けを増幅しているとした上で、週後半に米中の閣僚級の通商協議や国内の鉱工業生産の発表を控えているため「安値でも積極的に買いにくい」と話した。

  • 東証1部33業種の下落率上位は原油安を受けた石油・石炭製品、鉱業のほか、医薬品、非鉄金属、機械、精密機器、証券・商品先物取引、化学
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