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債券上昇、長期金利は一時2年7カ月ぶり低水準ー米欧金利低下や株安

更新日時

債券相場は上昇。長期金利は一時2年7カ月ぶりの低水準を付けた。世界経済の減速懸念を背景に米欧金利が大幅に低下した流れを引き継いだことや、株価急落、円高進行も加わり、超長期債を中心に買いが先行した。午後に入ると、日本銀行の国債買い入れオペの結果や高値警戒感から金利低下が一服した。

  • 新発10年物353回債利回りは、日本相互証券の前週末午後3時の参照値を2ベーシスポイント(bp)下回るマイナス0.095%と、2016年8月以来の低水準。その後はマイナス0.09%
  • 新発20年債利回りは一時0.325%と16年9月以来、新発30年債は0.49%、新発40年債は0.565%とともに16年11月以来の水準まで低下
  • 長期国債先物6月物の終値は前週末比7銭高の153円11銭。一時153円21銭と夜間取引で付けた16年7月以来の高値に並んだ。午後は伸び悩み

市場関係者の見方

SMBC日興証券の竹山聡一金利ストラテジスト
  • 手前の金利がこれだけマイナスになると、利回りを追める資金は長いゾーンに向かわざるを得ず、イールドカーブにはフラット(平たん)化圧力がかかりやすい
  • 米連邦準備制度理事会(FRB)のハト派化にもかかわらず、景気減速懸念がなかなか収まらないのは、中国や欧州経済の底打ちの確認までしばらく時間がかかりそうだからだ
  • 日銀は米欧中銀に比べてタカ派的だとみられたり、円高の引き金を引きたくないだろうから、当面は金利がさらに下がっても動かないのではないか

日銀買いオペ

  • 残存期間1年超3年以下と3年超5年以下、10年超25年以下と25年超が対象。金額はいずれも前回と同じ
  • 応札倍率は10年超25年以下で3.52倍、25年超で4.45倍と前回からやや上昇
  • 備考:過去の国債買い入れオペの結果一覧
  • SMBC日興の竹山氏
    • 日銀オペ結果はそれほど弱くはなかったが、金利低下が進んだ後とあってオペで売って利益確定する動きが出たようだ
    • 超長期ゾーンの応札倍率の上昇で、海外市場の流れを受けた相場上昇が一服した面も

背景

  • 株式相場は大幅安。日経平均株価は前週末比3%安と昨年12月25日以来の下落率で、2万0977円11銭で終了
  • 東京外国為替市場の円相場は一時1ドル=109円71銭と先月11日以来の円高・ドル安水準を付けた

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.185%-0.200%-0.090%0.335%0.500%0.565%
前週末比-0.5bp-1.0bp-1.5bp-1.5bp-2.0bp-2.0bp
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