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ヘッジファンドがあの手この手-ボラティリティーの低下で

  • GCIは日本の投資家向けにマネージド・フューチャーズ戦略を提供
  • マクロスコープはドルを売買する代わりに金に投資

外為市場のボラティリティーが消える中で、この市場を中心に活動するヘッジファンドは、少しでも高いリターンを上げるため、ますます多様な方法を模索している。

  GCIアセット・マネジメントは少額の投資で高いリターンを望む日本の投資家向けに、レバレッジを利かせることが多い商品であるマネージド・フューチャーズ戦略を提供。マクロスコープ・キャピタルはドルを売買する代わりに金に投資している。

  マクロスコープ創業者で元HSBCマネジングディレクターのマノジ・ヘムラジャニ氏(香港在勤)は、「金を取引することが許されているなら、それがドルの方向に賭ける最も純粋な方法だ。各国の金融政策に左右されないからだ」と、電話インタビューで述べた。

  主要国・地域の景気減速傾向を受けて世界の中央銀行が引き締め方針を考え直し、通貨を問わず為替相場のボラティリティーが低下した。短期のボラティリティー戦略からのリワードが小さくなり、トレーダーらは苦慮している。

  日本のヘッジファンドは恐らく、こうした環境に最も慣れている部類に入る。円の1カ月物インプライドボラティリティーは主要10通貨の中でスイス・フランに次いで低い。

  GCIの岩重竜宏チーフFXストラテジストによると、日本の投資家の一部はボラティリティーの欠如を補うために社債やプライベートエクイティー(PE、未公開株)のようなリスクが高めの資産に投資することをいとわない。同社はコモディティー・トレーディング・アドバイザー(CTA)を通じたさまざまな債券先物や通貨への投資も行っているという。

  ただ、日本銀行の大規模緩和も永久に円のボラティリティーを抑え込むことはできないと運用担当者は言う。今のところは円の短期的な乱高下が、ウィズ・パートナーズのようなヘッジファンドに取引機会を与えているが、世界債券投資担当最高投資責任者(CIO)の石見直樹氏は「ここまでボラティリティーが圧縮された状況は徐々に限界に近づいている。これが急激な動きを引き起こすリスクがある」と述べた。

Currency price swings have retreated to 2014 lows
Yen's 1-year historical vol is hovering near a record low

原題:Hedge Funds Doing Their Utmost to Defy Volatility Collapse (2)(抜粋)

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