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債券大幅高、長期金利は2年4カ月ぶり低水準-世界的金利低下で買い

更新日時

債券相場は大幅上昇。長期金利はマイナス0.075%と2年4カ月ぶりの低水準を付けた。米連邦準備制度理事会(FRB)が年内の利上げ停止見通しを示すなどハト派姿勢を強める中、世界的な金利低下圧力を背景に国内債市場でも買いが優勢となった。

  • 10年物353回債利回りは、日本相互証券の前営業日午後3時の参照値より3.5ベーシスポイント(bp)低いマイナス0.075%、新発債として2016年11月9日以来の低い水準
  • 新発20年債利回りは0.35%、新発30年債利回りは0.52%、新発40年債利回りは0.585%と、いずれも16年11月以来の低水準
  • 長期国債先物6月物の終値は前営業日比31銭高の153円04銭。一時は153円05銭と中心限月ベースで16年7月以来の高値

市場関係者の見方

SBI証券の道家映二チーフ債券ストラテジスト
  • FRBの利上げサイクルの下で、日本銀行が出口を模索するという前提が崩れてしまった
  • むしろ景気と物価のダウンサイドリスクにどう対応するのかという議論になってくる
  • 日銀追加緩和の催促相場になりやすく、向こう1、2カ月で長期金利はマイナス0.1%、30年債利回りは0.4%程度まで低下してもおかしくない
  • 足元の環境では引き締めのイメージを与えてしまう買い入れオペの減額も難しい
岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジスト
  • FOMCが予想以上にハト派的で驚いた市場参加者が多かったのではないか。世界的に金利低下余地は限られてきているが、かといって上昇する要因もあまりない
  • 長期金利は取りあえずマイナス0.1%程度まで下がっても不思議はない
  • 20年辺りの動きが主導しているのではないか。年度末だが買いが残っている部分もあって、市場参加者が少ない中で大きく動いてしまっている可能性もなきにしもあらずだろう

背景

  • 米連邦公開市場委員会(FOMC)は19、20日の定例会合で政策金利を据え置き。年内の利上げ回数予想をゼロに引き下げ、保有資産の縮小も9月に停止する方針
  • 米国の10年債利回りは21日に一時、昨年1月以来となる2.5%割れ。ドイツの10年債利回りは0.04%程度と、16年以来の低水準を付けた

流動性供給入札

  • 対象は残存期間1年超5年以下の銘柄
  • 応札倍率は4.41倍と、前回の同年限入札の5.54倍から低下
  • パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長
    • 流動性供給入札は一部で予想されたほどの強さはなかった
    • 日銀の利下げがあるとは思われず、中期ゾーンのさらなる金利低下も限定的だろう
  • 備考:過去の流動性供給入札の結果

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.175%-0.190%-0.075%0.350%0.520%0.585%
前日比-1.0bp-2.0bp-3.5bp-4.0bp-4.5bp-4.5bp


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