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EU首脳、英離脱4月12日まで無条件延期提案-合意なし回避

更新日時
  • メイ首相は不人気な離脱案を来週再び下院の採決に付す方針
  • 英は欧州議会選に参加するどうか4月12日までに決断迫られる
メイ首相

メイ首相

Photographer: Jasper Juinen/Bloomberg
メイ首相
Photographer: Jasper Juinen/Bloomberg

欧州連合(EU)首脳は、英国の「合意なき離脱」が来週3月29日の期限に起きる事態を回避するため、2週間の離脱延期を無条件で認める提案を英側に行い、メイ英首相もこれを受諾した。

  これに伴い、合意なき離脱の瀬戸際となる新たな期限は4月12日に先送りされる。EUと取り決めた離脱合意案が今月末までに英議会で可決されない場合、首相は次にどう対処するか4月12日までに答えを出す必要がある。

  EUの指導者らはブリュッセルで21日に開いた首脳会議で、来週の英議会で離脱案の承認が得られない場合、合意がないまま離脱するか、はるかに長い延期を求めるか4月12日までに決断するようメイ首相に提案した。首脳らの決定は、7日後に合意なき離脱となる差し迫った脅威を取り除き、自らの離脱案への支持を議会に働き掛ける時間的余裕を首相に与える。

  メイ首相は不人気な離脱案を来週再び下院の採決に付す方針を明らかにした。今回の決定は、離脱案を支持しなければ、離脱延期が大幅に長期化するリスクがあると与党保守党内の離脱強硬派を脅し、翻意を促す手段にもなり得る。

  これまで2回にわたり大差で否決された離脱案が下院で可決された場合、英国は一連の手続き完了のために5月22日までEUに残留することが認められる。離脱案が議会を通過しない場合には、恐らく年末までより長期の離脱延期を要請するか、合意がないまま離脱するかメイ首相は決断を迫られる。

  5月22日は欧州議会選挙(5月23-26日実施)の直前に当たるため、英国は4月12日までに選挙に参加するどうか決定を下さなければならない。

  メイ首相が提案を受け入れた後、EUのトゥスク大統領(常任議長)は「崖っぷちに立つ期限は先送りされる。首脳会議前は全く悲観的だったが、今ははるかに楽観的だ」と語った。21日のポンドの対ドル相場は一時1.5%下落したが、アジア時間帯22日早朝の取引では0.2%高となった。

  メイ首相は深夜の記者会見で、「きょうの決定は、この不透明感に終止符を打ち、円滑で秩序立った離脱が可能になるよう離脱案を来週下院で通過させることの重要性を際立たせるものだ。明朝私は英国に戻り、離脱案の議会通過に向け支持集めに懸命に努力する」と述べた。

マクロン仏大統領

Source: Bloomberg
U.K. PM Theresa May Seeks EU Leaders Delay Approval in Brexit Standoff

メイ英首相

Photographer: Jasper Juinen/Bloomberg

Brexit Straggler

The pound is the only currency to fall versus the dollar this week

原題:EU Hands May Brexit Reprieve, Pushing Decision Day Back to April
EU Gives Theresa May Another Two Weeks to Avoid a No-Deal Brexit(抜粋)

(メイ首相の記者会見の内容などを追加して更新します.)
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